こちらではかなり久しぶりになります。柴見です。今回思うことがあり、カクヨムコンに新作ではなく過去作『赤の忠誠』を引っ張ってきました。
これは単に楽をしたいってだけじゃなく、未だ完結作の中でこれを超えることがなかなかできないから……この時の熱が、少なくとも自分の中での最大瞬間風速を出していたことは確かでした。
それは自分の力だけでなく、読んでくれた友人たちの応援もあってのこと。コメントを残してくれた人や応援ボタンを押してくれた人たちすべての総力であり、それをなんの引け目もなく背中に受けることができたのは、この時だけでした。
過去の栄光にすがる、そうなってしまうのも仕方ありません。事実新作で勝負しないのですから、そうでしょう。でも、この時書いていた自分はたしかに、楽しんでいました。創作を、小説を、エンタメを楽しんでいました。楽しんでいられました。
苦しいこともしんどいこともあっても、楽しんでいられました。それが今の自分との大きな違いです。今は、苦しい。つらい。
だから、この『赤の忠誠』を作っていた頃の気持ちを思い出せれば……という酷く打算的な狙いでの参加です。しかし申し訳ないと思うよりも、また熱くなりたい、という気持ちのほうがでかいのです。自己中心的極まりないことですが、どうかご容赦を。
そして今回で、この『赤の忠誠』は掲載し続けるものの、何かのコンテストや大賞に出すことはしないことに決めました。自信作に違いはないですが、賞味期限もあります。それが、今回のカクヨムコン9までだと思います。これ以上使いまわしてもしょうがないですから。その前に、これを超えるものを作らないと。皆様にいつまでも甘えてはいられません。
そういう意味で、極めて個人的な参加となります。果たして自分はもう一度燃えることができるのか。なにかのヒントにでもなれば……こちらも必死です。
ちょくちょくXで紹介のポストなんかを投下したいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。