電脳カリカチュア
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884170876 紅子ちゃんは女子高校生。大好きなお父さん、お母さん、お兄ちゃん、おばあちゃんと5人暮らし。ちょっぴり才能が有り余っている才女ゆえにゲームをプログラムからシナリオ、音楽からCGまで全部俺で作るタイプのゲーオタ。その界隈では控えめに言って神。
このたび謎のスカウトにあい、神々が集う招待制小規模SNS《P2》に参加することになりました。
《P2》は楽しい! おとなのお兄さんお姉さんたちに囲まれて毎晩毎晩ついつい夜更かしをしてチャットをしてしまう。
ああ、チャットでもこんなに楽しいんだから、みんなに生で会えて語り合えたらきっともっと楽しいんだろうなあ。
そんなこんなで紅子ちゃんが《P2》に招待されてからはや半年、オフ会の話が持ち上がります。
待ちに待ったオフ会! 行きたい行きたい!
なんと、メンバーのうちの一人、《ぁゃ》ちゃんが別荘を提供してくれることに! 長野の温泉でサマーリゾート! サイコーだね!
――まさか《ぁゃ》が死んでいるとは思っていなかったからね。
電波の届かない山荘、嵐の中の土砂崩れ、吊り橋は落ち電話線は切られる――なんというお約束。
あげくのはてには参加者が一人多い。なぜ。《P2》のメンバーしか来られないはずじゃなかったのか。
というかマジ、誰が誰? なんでみんなHNも本名も名乗らないの? 命が危ないからってどういうこと?
紅子ちゃんは何にも知らずに魔窟へ足を踏み入れていたのであった……。
そんなこんなで、べたべたな展開のミステリーです。
正直ミステリーを読み慣れている方々ならすぐ「あ、こいつが犯人だ……」というのが分かるくらいシンプルなトリックになっています。
でもこの話の一番のポイントは「誰が誰か分からない」というところだと思いますので、プロローグのチャットの文面と山荘についてからのみんなの言動を突き合わせて誰が誰かあてはめてみてくださったら楽しいんじゃないかな~と思ったり思わなかったりです。
いや、なんかもう、謎解きというか、こじれた人間関係を楽しんでいただく人間ドラマというか、ある種の現代ファンタジーっぽさもあるというか……(異能バトルとかではないです、なんか闇の組織的な存在が背後に臭ってくる感じとかが……)
自分では「本当にこれミステリーと言って出していいのか?」という感じもなきにしもあらずなんですけど、とりあえず下読みをしてくださった方々には評判がいいので、楽しんでいただけるのではないかと……思ったり思わなかったり……
全部で14万字で完結しています。毎日朝7時くらいに更新していく予定です。1月頭に終わると思います。
ミステリーなので途中で評価するというのはとても難しいかと思いますが、お気に召しましたら★を入れてくださるととてもとても嬉しく存じます。
ついでみたいになっちゃいますが、ノベルゼロコン2参加のダシュテダースターンと年内に第一部完結予定の蒼き太陽の詩もあわせてよろしくお願いします~!!
なんか私が書く異世界ファンタジーは「お前もいいやつか……お前もいいやつなのか……いいやつばっかり出てきていいやつ同士で戦うんだな……」という感じがありますが、電脳カリカチュアは「お前もクズか! お前もクズなんだな! 結局紅子ちゃん以外みんなダメ人間かよ!!」みたいな感じで一周回ってすがすがしいです。
来年のカクヨムコン4は異世界ファンタジーでアラビアンなやつを書く予定です。
>>>カクヨムコン4<<<
おまけ
かいしゃのとうさんがきまりました
としあけからまたてんしょくかつどうします