一宮　沙耶

自作ホラー短編集「奇々奇譚集」より

「かすみ草の花の種、植えたいの」 余命短い彼女は、お気に入りの野原でそう言った。 彼女の笑顔はいつもかすみ草の白い花のように輝いていた。

この人生が全部、夢だったらいい。 目が覚めたら幸せな人生が始まる――そう思えば全部、全部全部全部、許せる気がするんだ。 12/2：完結しました！ 全4話で構成された短編作品です。

僕の名前は「「牧村 愛彦」（まきむらよしひこ）16才・現役高校生。彼女の名前は「仲里 紗凪」（なかざと さな） 紗凪は僕が高校に入学する時、よその地区から転入して来た。 そして…

「道路で血を流して倒れている自分」の夢を見た。女子高生「七瀬風花」には、不幸な未来を夢で見ることができる特別な能力「予告編」がある。 絶対不可避の未来を回避するため、妙に勘が鋭…