「ひなまつり」のような名前を持つ女の子、雛形茉莉ちゃん。
その子に救われた颯(はや)くんの想いが鮮明に描かれている作品でした。
なぜ、颯くんは学校で嫌な想いをすることになったのか。そういう「子供時代あるある」が提示されると共に、そんな時に勇気づけてくれた「一人の女の子」のことがあたたかな記憶として描かれます。
名前で苦労して、周りからからかわれることって子供時代にはよくあること。「女子みたいな名前」で人から馬鹿にされた経験のある男子などもきっと数多くいるし、「フルネームで読み上げると変な文字列になってしまう」とかも面白がられるネタになりますね。
ある程度の年齢になれば軽く笑い飛ばせる話なのですが、繊細な子供時代。そんな時に励ましてくれる異性の存在は、とてもかけがえのないものだと思います。
余談ですが、「べっぴんさん」という朝ドラで主演を務めていた芳根京子(よしね・きょうこ)も、あれが本名だとしたら英語の時間に苦労したろうな、と常々思っていました(笑)。