• SF

 予想は裏切り、期待は裏切らない

 予想は裏切り、期待は裏切らない、という言葉がある。

 これはクリエイターにとって(わたしのような素人作家含めて)理想とするところなんだけれども、これが難しい。

 今、書いているポストアポカリプス。一章と二章で、かなり雰囲気が異なっている。一章は、危険とスリルに満ちた都市におけるサバイバル逃走劇。二章は崩壊世界でのスローライフ。

 自分で読み返して勿論、面白いとは思うのだが、作家なんて生き物は「ああー、俺の作品世界で一番面白いぃ」と強迫観念を抱いてる物だから、自作を読む目ほど頼りにならないものはない。

 もしかして一章のように毎回、助かるかどうか分からない作品読みてぇ
 こんなスローライフ期待してたのと違うぜ!と言う読者もいるかも知れない。

 残念ながら、好きにしか書かないし、書けない。


 究極のところ、自分が読みたい作品を描いている。だから、私が読むに限ってのみ、わたしの作品は私にとって世界一面白い。自分の好みのキャラクターも世界観もストーリーも知ってるのだから当然だ。

 ただ、他人に対しても、これ期待してたのと違う!という読者でもある程度は満足できる、面白い作品を脳髄からひり出したい。そんな欲望はある。そんな作品を描いてみたいし読みたい。ただ、どんな作品でも作家は結末を知っている。そこに退屈が付きまとう。記憶をけして自分の作品を読んでみたい。

 そんなことを時々、思う。

2件のコメント

  • 一章の、気が抜けなくて先を行けば行く程に泥船渡河の未来しか待っていないのでは、と不安にさせて読者を引き込ませるような逃走劇の雰囲気も好きでしたが、一章から続いた二章とは思えない程、崩壊世界の日常といった現実感と非日常が綯交ぜになって淡々と進むスローライフの中、気丈に生きる二人の物語も私は好きです!

    結論‥なのでこの作品、応援してます!
    あと作中の二人には、身に余る程大きくなくて良いから……小さくても沢山の幸せがありますように、と願ってます。
    ((´p・ω・q`)ガンバレー♪
  • >猫派の犬

     感想ありがとう。楽しんでくれてる人がいて良かった。応援貰してもらえて嬉しいし、心強いです。

     最初からポスアカ好きな読者向けですが、ポスアカスローライフは結構少ないタイプの物語なので、他にも同じ読み方を楽しんでくれる人がいてホッとしてます。

     私自身も主人公の二人が好きなので、作者の脳内の物語担当が勝手に動かない限り、幸せになって欲しいと思ってます。
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