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青年の四季についての創作報告書36

 頭がいい人はやっぱり優しい。
 
 読んでいた小説の中の一文です。
 優しさを鍛える為には、賢くなる必要があるようです。

 誰かを傷つけるよりは優しい人間でありたいと思います。

 そちらの小説の進みはいかがですか?

 最近、低浮上になっています。
 そろそろ二十九歳になるから、色んな心の準備をしていると憂鬱になっているのかも知れません。

 もしくは、少し前から仕事へ行く三十分と帰りの三十分を歩いているんですが、寒すぎて思った以上に体力を取られているのかも知れません。
 仕事中が非常に眠いです。
 金曜日は横にいる同期と喋りながら、会話が頭にまったく入ってきませんでした。

 そのくせ、金曜日は十二月二十三日に飲みに誘ってきた前の職場の上司の家で、鍋をしました。
 帰省した際に地元の日本酒を買ってきたから。
 という誘いでした。
 男二人で鍋。

 ……、なんで彼の誘いは、こう毎回しょっぱさが混ざってくるんでしょうかね。
 謎です。

 さて、本日カクヨムでずっと読んでいた小説が完結していました。
 僕が二日酔で布団から出られない間に世界は動いているなぁと思った次第です。

 最後まで読んで、レビューを書いたのですが、相変わらず長い。
 心優しい方なので、以前の作品に長いレビューを書いてしまった時、「長いレビューで大丈夫ですよ」とおっしゃっていただいたので、今回もまぁ長い訳です。

 書きながら、King Gnuの「Vinyl」を聴いていました。
 今回完結した作品のキャラクターのイメージソングとのことでしたので。
 僕は最近、ようやくKing Gnuの「白日」や「Sympa」ってアルバムをずっと聴いています。

 前の職場の酒飲み仲間に「キング」というあだ名の奴がいます。
 最近、職場の顔見知りの人たちからも「キング」と呼ばれるようになって、その理由がKing Gnuのティシャツを着ていたからだそうです。

 僕は今年中に、そのキングをインタビューして彼の半生をnoteかどこかに、アップする約束をしています。
 今のところ、小さなライブハウス巡りをしていた頃の体験談をまとめる流れになっています。

 そういえば、僕は一時期マッチングアプリをしていたのですが、それもキングに勧められたからでしたね。
 キングのマッチングアプリ体験談も良いかも知れないですね。一応、彼女もできていたし。
 僕はできなかったけど。

 さて、では今週見た映画を羅列させて下さい。

「夜空はいつでも最高密度の青色だ」

 池松壮亮という俳優が、非モテの屈折した劣等感を抱えた青年を演じていて、最高でした。
「まだ愛している」と言われる女性と、「愛していた」と言われた男性の話でもあります。
 この辺の対比もよくて、全編通して現代日本に生きることの困難さがギュッと詰め込まれていて、途中ちょっと辛くなりました。

「ビジランテ」
 
 入江悠監督が僕は好きな気がすると思っていたので、手に取りました。
「太陽」や「日々ロック」ではさりげなく、描かれていたテーマが「ビジランテ」ではがっつり取り組まれていて、これ好きって言う人ほとんどいないのでは? となりました。
 実際、あまり良い感想は目にしません。

「ビジランテ」は自警団の意味で、地方都市を舞台にヤクザと政治家を敵に回した話です。
 僕が勝手に思っている入江悠監督のテーマは「奪われる」です。
 人が何かを所持した時、それは必ず奪われてしまう。
 奪う側の人間として登場する地元ヤクザがまじで怖いです。演じているのはラッパーの般若でした。
 般若はもっと演技の仕事をすべきなのでは?

「カラスの親指」

 道尾秀介原作映画ですね。
 うん。道尾秀介でした。笑
 彼のミステリーは必ずどんでん返しがあるのですが、地盤そのものをひっくり返したりはせず、気付いたら別の道に迷い込んでいたと錯覚させる巧さがあります。

 ということで巧いんですが、「夜空はいつでも最高密度の青色だ」と「ビジランテ」の後に見ると、もの足りないなぁとなりました。
 終盤で、あるキャラクターが『向日葵の咲かない夏』を読んでいて笑いました。
 道尾秀介を初めて読んだのは『向日葵の咲かない夏』でした。
『向日葵の咲かない夏』は絶対に実写化できないですが、あの衝撃を実写で味わえたら、凄いんだろうなぁ。

 はい、今回のURLはレビューを書いた、切り株ねむこさんの「真空パックのショートケーキ」にしたいと思います。
 許可は取っていませんが、ダメってなったら取り下げます。笑

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892020813

 そういえば、切り株ねむこさんが50の質問に答えていて、その中で「この世で一番美味しいもの」というのがありました。
 答えが「苺のショートケーキ。」とあって、笑いました。
「この世で一番美味しいもの」がタイトルの小説が面白くない訳がありません。笑

2件のコメント

  • 青年郷倉くんへ。

    おはようございます。
    と、書いたもののこちらを更新した時間を見ると
    かなり深い時間なので、
    こちらを郷倉さんが読む頃には「こんにちは」に
    なりそうですね。笑

    まずは、(長くなるので。笑)
    レビューありがとうございます!!
    またまたURLまで!!

    レビューの長さ、私はいつも本当に嬉しいんです。
    社交辞令とかでも優しさでもなく。

    郷倉さんのレビューを読んで下さった方は小説のあらすじとイメージがすごく分かる内容ですし、
    私本人としては、
    エッセイもしくは手紙を頂けている気持ちに
    なれるんです。

    ご褒美をもらえた気分です。
    お鍋の最後の雑炊がご褒美の様に
    小説を完結させたら郷倉さんからご褒美がもらえるみたいで。笑
    本当にありがとうございます。

    そして「vinyl」聴きながら読んでくれたのですね。
    「白日」聴きながらと言っていたのに、
    何だか横やり入れてすみません。

    「vinyl」のMVのイメージと田口が重なるんですけど、それよりもKing Gnuの井口くんが今と別人すぎて驚きませんか?笑


    「真空パックのショートケーキ」の話の順番は
    片思いの矢印順になっているのですが、
    1度だけ凛子の次が田口になっているんです。

    田口と凛子。
    それもいいかなって。笑

    とはいえ、元々凛子の最後は決めてあったんです。
    凛子というか奥田くんのかな。
    でも、田口の最後は決めていませんでした。
    田口は最後の最後はジョーカー的な役目で私を助けてくれました。笑

    なので、田口は私の恩人です。笑
    郷倉さんにも好きになってもらえて良かったです。
    ホッ。

    何より、「さよなら、愛をこめて」
    郷倉さん、すごい!!
    読解力がある人は音楽を聴いても
    すぐさま理解出来るんですね。
    私にはそこ、気づけませんでした。笑
    自分で田口の「テーマソング」と言っておきながら。

    なので、レビューを読んで更に「vinyl」が好きになりました。
    ありがとうございます。
    郷倉さんには感謝しかありません。
    お返しが何も出来ていないのが心苦しいくらいに。

    ちなみに、郷倉さんはもうすぐお誕生日なのですね?
    実はどこかで2月と書いていた気がしていて、
    2月に変わった時に郷倉さんお誕生日かなと気になっていました。
    誕生日おばさんとしてはとても気になるところなのです。笑

    ある方の空いているコメント欄のあちこちにコメントしまくるという仕打ちに近い誕生日祝いを勝手にしたことがありました。笑
    お返事はくださいという悪魔のメッセージつきで。笑

    郷倉さんのお誕生日の時は何をしようかなと悪魔としては考えずにはいられません。笑
    …いつなんだろうか。(怖い)

    そして、29歳になるんですねー!
    羨ましい!!
    あ、若いのも勿論なんですがクリープハイプの
    「二十九、三十」という曲をリアルにその年齢で聴けるのが羨ましいです。

    「陽」という曲を勝手に貼り付けた時に、
    「二十九、三十」とも迷いました。
    でも、前に「百八円の恋」を聴いているとのことだったので、知っている可能性が高いと思いやめたのでした。

    私の20代最後の歳の頃は尾崎世界観さんを知っていたかったなぁと思うので、羨ましいです!!笑
    もがいて悩んで進むところに共感したかった!
    今聴いても読んでもいいんですけどね。

    って、King Gnuの話でしたね!!
    Tシャツ着てるだけで「キング」と呼ばれちゃう?!
    (キングと聞くと窪塚洋介を思い出しますが…いや松坂桃李!?)

    その方の半生をnoteに!?

    面白そう!!
    とはいえ、noteなんですね。
    noteにまで私が介入するのは怖いだろうと
    その辺はこれまで触れずにきました。笑
    ここではなくとも、どこかで宣伝されるんじゃないかな〜と希望を持ちつつ。笑
    触れないでおきます。(結構触れた)


    前の上司とのふたり鍋。笑
    楽しそうですがちょっと心配になりました。
    もしや彼は!?と。笑
    いや、冗談です。
    郷倉さんのことが好きなんですよ、きっと。
    (!?)

    あと、毎日行き帰り30分歩いていることにびっくり!!勝手に電車通勤かと思っていました。


    映画!
    「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
    この映画、気になっていました〜!!
    池松壮亮だもの!
    しかも、最果タヒさんですもんね。
    最果タヒさんの「恋人たちはせーので光る」が
    読んでみたい!!

    他の2作は知らないものだったので、
    きっとこれから目にする機会がある度にこれは
    郷倉さんが書いていたあの映画!と思うようになりそうです。笑

    (知らなかった言葉を知るとその言葉がよく耳に入ってくるみたいなことを「潔く柔く」で出会い始めの梶間くんに瑞希が言っているのをすごく納得したんです)

    そうそう!
    50の質問、読んでくださったのですね!
    ありがとうございます。
    郷倉さんのも知りたいけれど、
    絶対にやらないだろうなと。笑

    「この世で1番美味しいもの」
    苺のショートケーキでした。笑
    安直ですよね。
    でも、お鍋とチョコレートと迷ったんですよ?笑

    好きな物だから、タイトルに思い浮かんだのでしょうね。

    真空パックにされてぐちゃぐちゃになっている苺のショートケーキが、あの小説のイメージ画でしたから。キレイになんてとっておけない。

    そうだそうだ!
    レビューでもう1つその通り!というところが
    ありました。

    るみちゃん!
    凛子のことを1番に分かっているのは彼女で間違いない!!笑

    郷倉さんはレビューの長さを気にされていましたが、私はコメントの長さを気にしつつ改善出来ません。

    今日もまた同じく長い。笑
    私も今日は「sympa」聴きます!
    最近もっぱら「ceremony」だったので。

    では、今日も郷倉さんにとって
    ゆるく優しく楽しい1日になりますように。

    P.S.
    郷倉さんの最初のエッセイ「オムレツを作るためには〜」の1番最初のコメントって私だったんですよー!知っていましたか!?って今更本人に自慢するのもおかしな話なのですが、最近気づいて驚いたので伝えたくなりました。笑
  •  ねむこさんへ。
     
     こんにちは。
     おっしゃっていただいた通り、今日はお昼に起きました。笑

     レビュー良かったです。
     まったくの見当違いのことを書いていたら、どうしようと思っていたので。

     ご褒美で、お鍋の最後の雑炊のようなって言っていただけるのは、「真空パックのショートケーキ」の読者としては、最上級な表現で感無量です。
     ありがとうございます! 

     実際、ねむこさんへのレビューは僕の中でエッセイのような感覚で書いています。
     普段より脱線はしないようにしていますが、実は何度か作品外のことも含めて書こうかと悩んだ部分がありました。
     奥田くんのこととか触れられなかったですし……。
     もう少し書きたい欲は実はあります。笑

    「vinyl」のMVの井口くんは確かに別人でした。笑
     え? 誰? って最初なりました。

     凛子の次が田口が一回あったのは気づいていました。
     その辺で凛子と田口がくっつくかも、と思って戸惑ったのを覚えています。笑

     田口は凛子の気付いていない部分にまで、気付きそれを肯定しようと最後の方はしていましたもんね。
     凛子視点で描いた時、絶対に描けないことに気付いている田口は確かにジョーカーでしたね。

     それでも、なんとなく凛子と田口がくっつくことはないんじゃないかな? と思ったりします。
     良き友達関係ってイメージが僕の中にはあります。
     ねむこさん作品内で男女の友情は成立するのかは、分かりませんが。

    「さよなら 愛をこめて」はねむこさんは意図されていたのだと思っていました。
     意識せずに田口のテーマソング(実はテーマソングとは仰っていなかったんですよね、すみません)と位置付けていたのは面白い話ですね。
     論理ではなく感覚で物事を捉えてらっしゃる部分を僕はねむこさん作品群を楽しんでいる気がします。

     2月が誕生日なんです。
     何かしてくださるんですか?
     それは嬉しいですが、僕の誕生日なんて全然スルーしてくださって問題ありませんよ。笑
     一応、近くなったら近況ノートに書きますね。笑

     クリープハイプの「二十九、三十」! 
     確かにミュージックのプレイリストに入ってました。
     漫然と聴いていたので、意識して聴いてみます。

     キングと聞くと僕も松坂桃李や窪塚洋介を思い出します。笑
     だから正直、最初の頃は飲み仲間のことを「キング」とは呼べなかったんですが、なんか僕だけ名字で呼んでいるといじけだしたので、キングって呼ぶようにしています。
     同性の年上があだ名で呼ばれないだけで、いじけんなよとは思いますが。笑

     noteはずっとやるって言っていたんです。
     別の名前で~って言って、編集者(仮)で妹(?)な方にも相談して、名前を決めたりしていたんですが、noteで何を書くべきか分からず放置していました。
     郷倉四季で書くのなら、カクヨムで良いはずで、せっかく別のところでやるんだから……、みたいな気持ちがあります。
     もちろん、ツイッターやカクヨムでも宣伝はしますので、ものすごーくお暇な時にでも読んで下さったら嬉しいです。

     前の上司と鍋しながら、妙に同性の人たちには僕は好かれている気がするって気持ちにはなりました。
     誰からも好かれないよりはずっと良いですよね。

    「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
     をねむこさんが観たら、どう思うのかは気になる部分ではあります。
     僕も最果タヒさんの本は積読しています。笑
     
     50の質問、全然やってみたい気持ちはあるんですが、僕がやると倉木さとしバージョンも欲しいなぁとか、色々考えちゃうんで、別方向からのアプローチをするつもりです。
     実現はもっと先になると思いますが。笑

     小川るみは良いキャラでしたね!
     最後の最後に全部持っていた感じがあります。
     
     少々個人的な話なのですが、今回の「真空パックのショートケーキ」を最後まで読んで浮かんだのが、「リップヴァンウィンクルの花嫁」という岩井俊二監督の映画でした。

    「リップヴァンウィンクルの花嫁」では三回、ウェディングドレスが登場します。
     その中で、最も幸福なウェディングドレスは三回目の、結婚式とは関係のない場所でのものでした。
     あの幸福なウェディングドレスのシーンを、ねむこさんなら書けるんだろうなぁと思って、羨ましくなりました。

     すみません、さきほどまで人とお酒を飲んでいたので、後半若干の酔っ払いなテンションで書いてしまいました。
     申し訳ありません。

     もう既に日を跨いでいますし、このコメントが読まれるか分かりませんが、ねむこさんの日常がゆるく素敵なものであることを祈っています。

     P.S
    「オムレツを作るためには~」の1話のコメントは、ねむこさんが最初だったんですよね。
     本当に有難いです。
     ありがとうございます。
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