概要
今のこの気持ち、真空パックに出来たらいいのに。
『ずっとこの気持ちでいたい。
でも、このままではいられない。
「このまま」を閉じ込めたくて
私は真空パックの夢を見た 』
恋は一過性の熱病だと思う。
それぞれの片思いがループするかの様に
始まっていく。
でも、このままではいられない。
「このまま」を閉じ込めたくて
私は真空パックの夢を見た 』
恋は一過性の熱病だと思う。
それぞれの片思いがループするかの様に
始まっていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一方通行の想いのループはぐるぐるぐる…と最後はどこへ——
それぞれに個性豊かな片思いの人たち。
苦い恋あり、堂々巡りの恋あり、達観した大人の恋あり……
そんな片恋たちが絡み合い、もつれ合い、各々が大事な何かを発見していきます。
トルストイのアンナ・カレーニナの冒頭の有名なフレーズ
「幸福な家庭はどれも一様に見えるけど、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である」じゃないけれど、
幸せな恋は同じように見える一方、片思いの恋はそれぞれに苦く切ないものだ。
そんなふうに感じながら、一人一人の登場人物のエピソードを追っていました。
”最後”は、最後までわかりません(笑)
そして、最後の最後になっても——
——本当に、人間の心理、感情は複雑でおもしろい。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「さよなら 愛をこめて」と伝える愛について。
「紐 解くと さようなら」「毎日は嘘の積み重ね」に続く切り株ねむこさん三作目の小説、今回のテーマは「片想い」とのことでした。
物語の始まりは「水沢凛子」という二十七歳の女性です。
ショッピングモールの中に入っているスーパーの生活雑貨部門で働いていて、生花部門のアルバイトの男の子、奥田くんが気になっています。
そんな水沢凛子には、酔って電話をかけて来る元恋人がいます。彼は別れを告げられたことに対する不満を水沢凛子に伝えます。
水沢凛子は彼に対し、気持が冷めてしまった自分が悪いと感じており、それゆえに元恋人の言葉を受け繰り返し謝罪をします。
このエピソードは最後まで読んで振り返っ…続きを読む