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南風野さきは
@sakihahaeno
2019年2月12日
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現代ファンタジー
sakiha_haeno
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夏の終わりのはなし
/
南風野さきは
「花火がすごいはずだよ。その紙袋の中身はバーンブラックというものだ。ウイスキーと紅茶と果実とスパイスを練りこんだ生地に、占いに必要なものを練りこんで焼き上げたら完成だ」 「占い?…
★3
現代ファンタジー
完結済 1話
887文字
2024年10月24日 00:00
更新
ハロウィン
日常
幻想
短編
明日は、この街に来てからの、初めての夏の終わりだ。
南風野さきは
灯火のはなし
/
南風野さきは
よろしくね、と返してきた詩人の手に眼を向けると、今夜の夕食の食材なのか、つやつやしていて、苔のような緑と赤紫が印象深い、黄色がかった濃茶の根菜が、ひとつ、握られていた。
★6
現代ファンタジー
完結済 1話
659文字
2024年2月24日 12:06
更新
短編
ファンタジー
ハロウィン
幻想
ランタン
日常
書店
掌編
そこに灯される魂がきみのものではないことを、心の底から願っているよ
南風野さきは
額縁と花束
/
南風野さきは
曇天が降り落ちて地面をえぐっているような日だった。さほど過去を覚えさせない街並みが、霧と雨の境のような灰色にぼやけている。各地へと足を伸ばすのに便利な鉄道の駅を持っているこの街の…
★0
現代ファンタジー
完結済 1話
1,230文字
2023年10月24日 00:03
更新
日常
雨
幻想
花束
掌編
こんなところに子どもがひとり
南風野さきは
Iris pseudacorus
/
南風野さきは
きらびやかな朝焼けのなかで一輪だけ咲いている、靄にぼやける光の色をした花を、そのひとは見つめていた。
★3
現代ファンタジー
完結済 1話
551文字
2023年9月24日 16:48
更新
幻想
ファンタジー
掌編
散歩
妖精
チェンジリング
頼りなく咲いている花の茎を、悼むように、優しく撫でた。
南風野さきは
オーナメントとキャンディケイン
/
南風野さきは
もしかすると、荘厳さもつたなさも、このひとのつくりだすすべてのものに、私は踊らされているだけなのかもしれない。 「何に困っていらっしゃったのですか」 「同行者とはぐれてしまって…
★3
現代ファンタジー
完結済 1話
1,886文字
2022年12月14日 00:00
更新
現代
クリスマスマーケット
幻想
オーナメントボール
キャンディケイン
グリューワイン
短編
甘くて、香辛料と、オレンジかな、フルーツもはいっていて。
南風野さきは
手紙のはなし
/
南風野さきは
ある薄ぼんやりとした日、その街のとあるカフェのテラス席に、ひとりの青年が座っていた。白にちかい半端な長さの金髪の、青とも緑ともつかない彩りの目を持つ、細身の青年だった。書き物を…
★11
現代ファンタジー
完結済 1話
1,236文字
2021年12月4日 17:46
更新
幻想
日常
手紙
そんなに手紙が物珍しいかい
南風野さきは
沼地のはなし
/
南風野さきは
夜色に染まった沼の水面を、霧が這いずりまわっている。沼と陸の境においては、かつて茂っていた草が枯れ、横たわり、そこに根をおろした草が茂っている。その繰り返しによって育まれた足場…
★3
現代ファンタジー
完結済 1話
752文字
2021年10月24日 17:19
更新
幻想
怪奇
ファンタジー
「石炭が青く燃えている」
南風野さきは
閑話
/
南風野さきは
砂漠のなかに塔がありました。かつての砦にそびえたつ、砂漠を凝らせたような岩でできている塔でした。最上階まで続いているという螺旋階段を、夜とは異質な濃い影のなか、のぼることにしたの…
★3
現代ファンタジー
完結済 1話
707文字
2020年4月6日 21:05
更新
幻想
日常
わたしの影を追っていたのでしょう。
南風野さきは
手品師と四つ葉
/
南風野さきは
風に踊り、舞い狂い、陽を散らしながら落ちてくるのは、薔薇の花びらだ。落下を続ける芳しい幕を、黒爪の指先が割ってくる。指に挟まれている緑が、鼻先に差し出された。畳んだ紙片を花瓶のよ…
★5
現代ファンタジー
完結済 1話
2,494文字
2019年11月14日 00:00
更新
幻想
ファンタジー
手品師
短編
ちいさな恋人たちに祝福あれ
南風野さきは
仄昏い御伽噺の国へ、さらわれた『あの子』を探して
宮田秩早
ひとり歩きと道連れ
/
南風野さきは
それはよく晴れたの日のことだった。その日のうちで最も太陽が高い頃、散歩する街からは影がなくなりかけていて、通りに敷き詰められた石畳は陽に照り輝いていた。 隣を歩くものがいた。…
★0
現代ファンタジー
完結済 1話
608文字
2019年6月24日 00:00
更新
幻想
散歩
掌編
日常
もうちょっとだけ、遊んでいくことにするよ
南風野さきは
風結びのはなし
/
南風野さきは
その街は灰色を印象としていた。 透きとおっているわけでもなく、霞んでいるわけでもない。曇っているわけでもなく、ぼやけているわけでもない。透明度はひどく高く、彩度だけがひどく低…
★10
現代ファンタジー
完結済 1話
1,397文字
2019年5月14日 00:00
更新
短編
幻想
日常
妖精
風でも呼ぶつもりかい?
南風野さきは
海底の帆船、それは一篇の詩
マスケッター
蜂蜜とメープル
/
南風野さきは
運ばれてきたパンケーキを前にして、そのひとは頷いた。 「ちいさな踵の持ち主たちが踊った跡じゃないかな。きっと、おいしそうな舞台だったんだよ。それが怖いというのなら、好きなもので…
★17
現代ファンタジー
完結済 1話
918文字
2019年4月24日 00:00
更新
幻想
妖精
短編
パンケーキ
日常
蜂蜜とメープルシロップ、どちらがいい?
南風野さきは
パンケーキのぷつぷつが愛おしくなる言葉選び
たふろん
手品師と人魚
/
南風野さきは
街にはこの日のために集まった人々が溢れかえっていた。露店が並び、道端であれどこであれ、楽器が掻き鳴らされ、人々が踊っている。鮮烈な色彩の服飾がゆらめき、伸びやかな手足の首で跳ね…
★5
現代ファンタジー
完結済 1話
2,601文字
2019年4月14日 00:00
更新
短編
幻想
人魚
祭
手品師
まさか、人魚さんに出会えるとは
南風野さきは
無題
/
南風野さきは
公園を散歩していると、花壇に向かってお辞儀をしているひとがいた。そこは公園の隅っこで、陽当たりも悪く、人気はない。もはや花壇ではなく茂みだ。 そうこうしているうちに、そのひと…
★7
現代ファンタジー
完結済 1話
672文字
2019年4月4日 00:00
更新
ファンタジー
幻想
妖精
掌編
贈り物、歓迎されたみたいです
南風野さきは
待ち望まれて
マスケッター
かたどる
/
南風野さきは
ぼくの家は森のなかにあって、そのひとにとっては宝石箱のようなものだった。
★8
現代ファンタジー
完結済 1話
692文字
2019年3月24日 00:00
更新
残酷描写有り
暴力描写有り
短編
幻想
耽美
たぶん耽美
退廃
異装
虚飾と成り果てる覚悟が、あなたにはありますか
南風野さきは
指先にまで
マスケッター
藤棚
/
南風野さきは
この水滴は雨粒なのだろう。晴れているのに降ってくる。天気雨だ。 藤の花房が、風にゆらぐ。ゆらめく花の落とす影が、地で踊る。藤棚を透かし、絡み這う蔦葉をすり抜けた陽が、まばゆく…
★6
現代ファンタジー
完結済 1話
1,511文字
2019年3月16日 23:00
更新
KAC4
和風
幻想
わたしはこの誰かと一緒にいたかったのだろうか。
南風野さきは
花弁を境目にして
マスケッター
嘘と箱
/
南風野さきは
「今は嘘をついてもいい時間だからさ」 呆気にとられて立ち尽すぼくを置き去りにして、店主は店の中に戻ってしまう。書店員として新米なぼくは、この街の住人としても新米である。ゆえに、…
★7
現代ファンタジー
完結済 1話
3,393文字
2019年3月14日 00:00
更新
短編
幻想
エイプリルフール
日常
夜のような地の底で、ぼくは生まれたんだよ
南風野さきは
アコーディオンの調べ自由なるがままに
マスケッター
かさねる
/
南風野さきは
ふたりがけのシートが向かい合っているボックス席に、ぼくはひとりで腰掛けていた。 車窓は夕焼けを切り取っていた。もしかすると朝焼けなのかもしれなかった。黄金に朱を流しこんだかの…
★3
現代ファンタジー
完結済 1話
1,841文字
2019年3月13日 10:00
更新
KAC2
2番目
短編
幻想
ちょっと不思議
そらごとにそらごとを重ねたら、なにになるのだとおもう?
南風野さきは
静止の連続体としての振動
マスケッター
栖のはなし
/
南風野さきは
食餌を終えた梟が声高に啼いた。月は歩み、少女は光のなかに、私は夜のなかにいた。少女が顎を擡げると、微風が赤の髪を揺らした。艶やかな赤は皓に曝され、降り注いだ皓は雫となって滴り落…
★7
現代ファンタジー
完結済 1話
2,055文字
2019年3月4日 00:00
更新
短編
幻想
妖精
ファンタジー
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たぶん耽美
悩むことはない。こちらにひきずりこんでしまえばいい。
南風野さきは
夜の森にはフクロウの木霊
マスケッター
詩人のはなし
/
南風野さきは
その街の印象は灰色だった。 透きとおっているわけでもなく、霞んでいるわけでもない。曇っているわけでもなく、ぼやけているわけでもない。透明度はひどく高く、彩度だけがひどく低い。…
★6
現代ファンタジー
完結済 1話
7,784文字
2019年2月24日 00:00
更新
短編
幻想
妖精
詩人
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たぶん耽美
あの青年はね、妖精に連れてかれてしまったのさ
南風野さきは
白銀の霧、黄金の月光
マスケッター
手品師と煙
/
南風野さきは
「一服ですか?」 頭上から降ってきた声音に、男は街に落としていた眼を坂の上へと移した。 大きな紙袋を抱えた人の影が、音も無く、滑るように石段を下りてくる。影の持ち主は小柄で華…
★13
現代ファンタジー
完結済 1話
2,796文字
2019年2月14日 20:40
更新
短編
幻想
手品師
日常
あんた、手品師か?
南風野さきは
星の歯車で月を回す
マスケッター