どうも、坂神です。
夏のアニメ新番組が続々と放映開始し、そのチェックに追われる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
とりあえず、ここまでたぶん10作ぐらいは1~2話みてみたと思うんですけど、今期も面白いのが多くて視聴本数を抑えるのに苦労しそうです。
取り分け不意打ち気味で私の心を打ち抜いてきたのが、『プリンセス・プリンシパル』です!
いやーメインキャラの女の子のデザインが可愛かったんでチェックしてみたら、めちゃくちゃお洒落な作品でスッゲー身悶えしちゃいました。
綺麗でよく動く作画とスピード感溢れる演出、スタイリッシュな音楽、そしてビターな物語……
古典ミステリ的サスペンス的なスパイ映画を彷彿とさせるテイストがたまりません。
これ、一見すると美少女系作品っぽいんですけど、男女関係なくクラシカルな海外ドラマなんかが好きな人なら、かなり楽しめる内容なんじゃないでしょうか。
と、それはさておき。
たぶん三週間振り?の近況ノートなわけですが、そのあいだは何をやっていたかと申しますと、上記の通り夏アニメチェックしつつ、じわじわと新作ラブコメを書き続けておりました。
と言っても、まだ執筆作業は全然大した進んでないのですが……。
そういや「15センチ」コンテストも読者選考期間終了してましたね。
参加した皆さん、お疲れ様でした~。
まあ折角なので、この機会に同コンテストの応募作である『絶対に離れてはいけない放課後15cm(以下『絶対放課後』)』の執筆に関するこぼれ話でも。
この作品、まず「15センチ」というコンテストのテーマありきで書かれたお話だった点は、すでにコメント欄などでも申し上げた通りですが、とにかく改めて振り返ってみると、1万5000字の短編だったわりに何かと苦労した記憶ばかり残っています。
まず最初は、そもそも物語を捻り出すにあたって、『絶対放課後』みたいなタイプの作品が今回のコンテストで求められているカラーなのかどうか?という部分でいきなり悩みました。
というのは、レーベル公式ページで紹介されているサンプル作品を読んでみると、全体的にストレートな青春恋愛小説が多くて、『絶対放課後』みたいな馬鹿馬鹿しくていかにもラブコメ!って感じのお話は少なかったんですね。
なので実は(すでにお蔵入りさせてしまいましたが)応募した『絶対放課後』とは全然別物の、もっといかにも爽やかな読み味を目指した青春物のプロットも作って用意していました。
ざっくり梗概を説明すると、「地方都市で生まれ育った幼馴染二人の過去と現在を巡る恋愛」みたいなやつです。
さて、自分がこだわりたい部分をあくまで貫くのか、それとも無難に青春恋愛小説としてオーソドックスなものを書くのか……
散々悩んだものの、結局は前者を選ぶことにし、よりラブコメ色が強い『絶対放課後』でエントリーすることにしたのでした。
ストレートな青春恋愛小説も大好きなんですが(過去作だと『手作り兵器カレーライス』みたいなのも書いてますし)、それはそれとしてやはり私はラブコメの土台である「恋愛要素と笑いのミックス」という部分を基本的に重要視している人間なんですよね。
もっとも、『絶対放課後』で行く!と決めてからも、また実際の執筆作業は色々と難航することに。
最大の壁になったのは、予想通り1万5000字という文字数上限。
これをクリアするため、1万字ぐらい書いてから二度全部ボツる、という失敗を繰り返し、無駄な要素を削るのはもちろん、本文全体の構成も変えたりと、随分試行錯誤させられました。
実は初期稿の段階では、作中に登場したクラスメイトの多和田良子の仔細な人物像だとか、「悪魔」が使用する魔法が似非量子力学的にどういう原理で時空間に作用しているのか、異界ではなぜ思春期の少年少女に関する研究が盛んなのか?
――といった設定もアレコレ書かれていて、もっとSF色が強い内容でした。
しかし文字数の壁に阻まれた以上、ここでも再び自問する私……
「考えろ、もっとよく考えるんだ坂神。おまえが書きたいのはエントロピーの増大とか事象の特異点とか、そんなちょっと昔読んだ講〇社ブル〇バッ〇スの受け売り的なSF設定なのか?
――違うはずだ。それは今回もっとSFが専門な人に任せておけ、おまえはラブコメ者なのだ。
だから、ラブコメに今必要なものは決まっている――
学級委員長とおっぱい、そして……尿意だ!!(ズバーン)」
……というわけで、『絶対放課後』は現在のカタチで完成したわけです。
はあ? 結局細かいSF設定はどこ行ったって?
死んだよ! そんなものは死んだ!
私がこの手で闇に葬り去ったのだ!
フェティシズムと、イチャコラと……
かつて中高生だった頃に「あーみんなから無理やり学級委員長の仕事を押し付けられたのに断り切れず真面目に放課後居残りで仕事しちゃうような女の子とチュッチュしてー」なーんて願いながら永遠に果たされなかった儚い妄想を具現化するために!!
フハハよく見ろ! これが、これが私の求めたラブコメだ!!!!
…………。
坂神最低だな失望しました。
などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心から御礼申し上げます。
やっぱり『NEW GAME!!』は2期もひふみんが可愛いな~とニヤニヤしている坂神でした!