• 異世界ファンタジー

『彼方から届く一筋の光』完結しました(ネタバレあり)

『彼方から届く一筋の光』12回目の更新(転載)をいたしました。
今回をもちまして完結となります。
今までお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。

オフェリアを救済する、という目的もこれにて決着です。
この先オフェリアがどうなるのか。
ガルテンツァウバーは、グラウスはどうするのか。
レーゲンスベルグはどうなっていくのか。
それについては、今のところ私は書くつもりはありません。
勿論これから先、彼女たちが大変なことは言うまでもありません。
グラウスも皇帝も、これで引き下がることはないでしょう。
しかしレインとオフェリアがこの先、お互いの手を決して放すことなく突き進んでいくことは、疑いようもありません。

さてこれで本作は終了いたしましたが、皆さん納得いっていないことがありますよね。
そう、初代です。
今回の更新箇所でとうとう出てきました、レインたち一族の本姓。
彼らはザクセングルスといいます。
つまり、ブレイリー・ザクセングルスの子孫だったのです。
ええ、ブレイリー死んでなかったんです。
勿論彼が実はすでに妻子がいて、レインたちがその子孫だということではありません。
ブレイリーは瀕死の重傷から生還し、結婚し、レインたちにつながる子を残します。
セプタードの子孫がヴァルトなので、その相棒のレインの先祖がブレイリーであることは、割と皆さん予想されていたことではないでしょうか。初代は傭兵団の一因だと、作中で明言されていましたし。

ですが、皆さん同時に思われたのではないでしょうか。
初代がブレイリーだとして、奴はどうやって『赤の禁書』を作ったのか。
いや、それは無理だ。絶対ブレイリーが知りようがないことが『赤の禁書』には書いてある。
そして何より、ブレイリーは一体どうして、こんなオフェリア救出作戦なんてものを遂行するに到ったのか。

本作でオフェリアは救済されましたが、実のところこの物語の謎は全く解明されていません。

というわけで、転載はまだ続きます。
次作『彼方へ送る一筋の光』
オフェリアへと届けられた光は、どのようにして紡がれたのか。
実は本作は、この次作と合わせてワンセットの物語だったのです。

ブレイリーは、どのようにしてこの計画に関わり、「初代」となったのか。
どうしてレインとシェイラの語る「初代像」は、ブレイリーではありえないようなものがあるのか。
その種明かしは、馬鹿馬鹿しいくらい簡単なことなんですが、まあそれはおいおいとして。
大陸統一暦1000年代に立案された、オフェリア救出作戦の経緯と全貌を、皆様にお目にかけたいと思います。
それと同時に、本作は大陸統一暦1000年代に残された人たちの、

物語は大陸統一暦1000年7月から始まります。
舞台はアルベルティーヌ城、新王の戴冠式。
とくれば、一番最初のキーパーソンは言うまでもありません。

アルバ国王カティス陛下、そして宰相カイルワーン・リーク大公閣下、久しぶりの登場です。
楽しみにしていただければ幸いです。
現在再録本の編集が佳境に入っているため、開始は1月中旬を予定しています。

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