• 異世界ファンタジー

御礼およびカテゴリーについて(ネタバレあり)

まとめで失礼いたしますが、当作品へのレビューや★、応援、ありがとうございました。
いただいたお言葉、とても嬉しく拝見しております。
ええもう、わくわくにやにやして読ませていただいております。
本作品を楽しんでいただけたのなら何よりです。

さて、カクヨムコン5の応募カテゴリーについて、運営からのお知らせがありました。
『それでも朝日は昇る』はキャラクター文芸部門に登録させていただいていますが、この件につきまして一言。

「異世界ファンタジー」のジャンルに登録しておきながら、どうして「異世界ファンタジー部門」でエントリをしなかったのか。
これ、そもそもの話になってしまうんです。

『それでも朝日は昇る』って、異世界ファンタジーですかねえ。

あらすじも書きましたし、読んでくださった方はお判りいただけると思うんですが、この話、本質的にはSFなんです。
『自己無矛盾の原理』に基づく、古典的タイムパラドックス小説なんです。
タイムスリップ物としては、私この話、古典的だし王道だと思っています。
この理屈は今までタイムパラドックスの名作で、何度となく使われてきたものです。

なんだけど、これをSFカテゴリーで登録するのは、違うよなあ。

というわけで、ファンタジーでカテゴライズするんですけど。
でもこれ、異世界なのか?
あの世界って、私たちの住んでいるこの世界とは違う条理や摂理で動いている、別の世界?

実のところ、それも違うんです。
あの世界、私の中では地球なんです。
あらすじにも書いてあるとおり、あの話のモデルは中世から近世のヨーロッパですし、コレラのパンデミックとかいくつかの出来事は、実際の歴史で起こっていることです。

結局あの話は、通常は現代や未来でやるタイムパラドックスものを、近世ヨーロッパを舞台にしてやった、という物語だったりします。

ですが「歴史・時代・伝奇」のカテゴリーも、違うんですよねえ。
だってモデルと言っても、基本的には架空なんですもん。
範にはしているけど、登場人物たちは全く架空ですもん。

正直言います。
どうしてカクヨムさんには、「異世界ファンタジー」と「現代ファンタジー」しかないんでしょうかね。
「異世界」ではない「架空歴史」って、アマチュアでも商業でも、沢山あると思うんですよ。
和風ファンタジーって、過去の時代の「日本」であって、異世界じゃないじゃないですか。
むしろ「異世界」って、ファンタジーの中の一ジャンルだと思うんです。

というわけでカクヨムコン。
さんざん悩んだ挙げ句、キャラクター文芸部門にしたのは、そういう理由からです。
ええそうだよ、あの話は結局のところ、カイルワーンとアイラシェールを描くキャラクターものだよ、SF要素も時代小説要素も、全部彼らの生き様を描くためだけに存在するただの道具立てだよ、というのも偽りない私の本心ですし。

という次第なので。
この話「異世界ファンタジー」なのかなあ、と思われた方がいらしたら。
こんな作者のジタバタが背後にあったんだ、と笑って見逃していただければ幸いです。

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