鵠 理世

おじさんという生き物は日々何を考えて生きているのか？ そんな誰もが抱かない（！）疑問に、短く、赤裸々に、暗くならず、時に切なく答えてくれるエッセイ作品です。 不思議な読み味。 ペ…続きを読む

平安の大作家たちが時を超えて紡ぎ出す、穏やかで嫋やかな会話劇。 繰り広げられるのは、JKらしさ全開の軽やかなトークです。 これが歴史を知らなくても楽しめて、けれどふとした中に千年…続きを読む

重く冷たい鎌の音が、熱く苛烈に響き合う……。 上質なノベルゲームの没入感が魅力のダークファンタジーです。 まずは序章のニジ横界隈編。 社会の闇と少女の孤独に光が当たり、物語の世界…続きを読む

誰にでも見えない孤独があり、誰もが心に純粋さを持っている。 そして誰もが何かで自分を抑圧する。 中年主人公・憲夫の中にいる“自分”を見つけたとき、不器用な恋は眩い青春ストーリーへ…続きを読む

観測者（＝少年）と特異点（＝少女）の瑞々しい触れ合い。 そこへ＜量子的演算能力＞という途方もない謎が融け合った壮大な野心作です。 まず物語への没入を作り出すのは、都市風景・学校生…続きを読む

小説執筆は、物語作りは…… 手元に、頭に、運動中に風呂場に仕事場に、あらゆる場所に遍在可能な究極の創作活動だと思います。 そしてほとんど誰でもアウトプットが可能な唯一の創作表現、…続きを読む

キャッチでじわり、気づけば「区間1」から声が出てしまいました（笑） そんな本作、読み進めるごとに『シナリオの最短経路』と『イベント発生条件の必要十分な達成』が連鎖していく快感が駆…続きを読む

まだ、鳥肌が止まりません。 この宇宙を記述するための統一理論の完成。 その人類の見果てぬ夢に魅せられた一人——天野こそ、おそらく筆者自身の深い思索の代弁者なのかもしれません。 …続きを読む

まずタイトルの時点から、スケールの違いを叩きつけられました。 それでいて、出だしは「母と子の神楽稽古」という手触りのある記憶。 この個人的体験から神話へのスケールアップを予感させる…続きを読む

第2章まで読了。 「いくら丼？」という軽やかな題に「はらぺこ少女と美人教師」で始まる気の抜けたキャッチ。 ほのぼのお料理教室と油断して手に取ったが運の尽き。 誰がこのハード展開…続きを読む

単発から連載へ進化した本作。 まず、更新通知が楽しみでした。 だって毎回のエピソードタイトル／怪人名がセンスの塊だから！ その笑いの瞬発力で懐に飛び込みつつも、魔法少女の「お約…続きを読む

本作『EmberFlight』の魅力は、個性豊かなアシストAIと、そんな彼らの存在を背景にした、「語ること」「語らないこと」への問いにあります。 例えば、人と人とのコミュニケーシ…続きを読む

とにかくコンパクトです。 ストーリーの大部分がコックピット内で展開され、各話1500字以内という読みやすさ。 そして毎エピソード末尾のTIPSで、用語・戦術が丁寧に解説される。 …続きを読む

銀髪眼鏡の僕っ子がチタンブレードを振り回す。 僕らの大好きな「あの世界観」を、そこに不似合いなメイド服が駆け抜ける。 ピクッときたら、ぜひ読んでみてください。 ページを送るたび、…続きを読む

本作は異能バトルの骨格を借りつつ、「見る／見られる」「残す／失う」といった抽象的なテーマを、物語の呼吸に見事に同化させています。 切れのいいアクションで興奮を高めたと思えば、一行…続きを読む

「宇宙膨張が突如停止した」という、天地がひっくり返るようなニュース。 そこから物語は始まります。 世界が凍りつく中で、天才天文学者・蒼空はまるで「その現象を待ち望んでいた」かのよ…続きを読む