まとめると良いとこ無しの妹がそのまま負け犬人生で死亡という話ですね。
妹は会場まで車で来てたけど、連れてきた父親は親戚のおばさんのヒステリーに巻き込まれるのが嫌で見て見ぬ振りしていた、という話は書ききれませんでした。その後、妹がいなくなったことで押し付けていた家事を全部自分一人でしなきゃいけなくなり、家は荒れ放題、姉は子供を理由にほどほどしか手伝わない、年老いて身体が不自由になる頃に妹がいた時は良かったと初めて思う……というのはさすがに蛇足ですね。
姉の子供二人、特に長女は姉と同じような道を行きます。相手を思いやることが出来ない姉の子供なのだからまあ、同じ性格になりますよね。弟のその後に幸あれ。でも姉は自己正当化の怪物だから弟は早めに家を出たほうがいい。多分長女が愚痴を言ったら「大変だったね、つらかったね」 と共感するけど、長男が愚痴を言うと「お前に原因あるんじゃないの?」 と無意識に差別するだろうし。
姉はラストで一瞬あれ? と思うけど結局変わらないと思う。人の死を何とも思わなかった時点でね……。けどその後が幸せかというと微妙。妻の妹の悪口で盛り上がる夫。弟を魂ある生き物と思って無さげな長女。嫌いな妹を彷彿とさせる長男。年々介護をねだる父親。最後だけは妹が生きてれば押し付けられたけどね。
親戚のおばさんは認知症が進行していくけど、ふと正気に戻る瞬間やらかしたこと思い出してますます進行していきそう。けど墓前に謝ったりは一切していないと思われ。