https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093084202778705そんなわけで、第三十四話です。
あれえ、おかしいなぁ……今回こそ、遭遇戦闘を書くはずだったんだけど(棒)
オオカミたちは、人間にあまり興味がありませんが、個別の区別はちゃんとつけられます。
ただ、風に乗って運ばれてくる臭いは、混ざってしまっています。
その中に、記憶している臭いがあればいいのですが、そうでないと何人分の臭いなのか判別できません。
それでも、注意して嗅ぎ分ければ、人数が多い少ない程度は分かるはずです。
そういう意味では、ハヤトとトキは油断していたのかもしれません。
特に、ハヤトはジェシカとシェンカの父親で、娘たちを溺愛していますので、なおさら彼女たちの言うことを信じ切っていたのでしょう。
と言っても、姉妹が嘘をついたわけではなく、彼女たちは敵を目視してます。
しかし、その後に敵が二手に分かれたことに気づかなかったのでしょう。
姉妹がもう少し注意深かったら、最初に嗅いだ臭いと、別れてからの臭いの違いに気づいていたはずです。
その点は、若い彼女たちの経験不足です。
ところで、体長三メートルを超す凶暴なオオカミであるハヤトが、ユニに折檻されてぴいぴい鳴いている姿は、ちょっと見てみたいです。
一体、どんな恐ろしい罰を加えているのでしょう?
そんなわけで、本当に次回こそ! 両軍がぶつかります。どうかお楽しみに!