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【魔導士物語】第三十二話「待機」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093083821163565

そんなわけで、第三十二話です。

突然おこになったエイナですが、その原因は、本文でユニが説明しています。
それと明言されていませんが、たまたま女の子の日が始まったことも、影響しているのでしょう。
エイナが洗面所に籠ってなかなか戻らなかったのも、そっち関係のためです。

この時代の女性たちの下履きは、ゆったりとしたズロース(ドロワーズ)か、何も履かないかです。
では、その期間どうしていたかというと、海綿を当てて褌(ふんどし)状の布で押さえていたようです。
海綿は南方の沿岸で大量に生産されたものが輸入され、比較的安価に手に入りました。
脱脂綿の方が肌ざわりや吸水性がよいのですが、海綿よりも高価だったので、上流階級でしか使われませんでした。

あとは布ナプキン(木綿素材)を自作して、海綿などと組み合わせることも多かったようで、エイナもそうしていました。
田舎や貧困家庭では、ススキの穂などの植物素材や、ほぐした古紙を挿入することが多く、これは衛生上いろいろと問題が発生しました。
とにかく、こうした女性特有の苦労には世間の理解が薄く、何かと大変だったようです。

そんなわけで、次回はいよいよ、エイナたちと帝国の工作部隊がぶつかるはず、どうかお楽しみに!

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