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【魔導士物語】第二十六話「慰労会」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093082673330944

そんなわけで、第二十六話です。

ネタばれになるため、前回できなかった情報部の話です。
これまで本文で説明されていたように、情報部は参謀本部直轄の組織です。
同じ軍の組織でありながら、独立性が非常に高く、管轄する参謀本部の指揮権も限定的なものとなっています。

王都に本部があるのは当然として、第一から第四軍までの各地方軍にも支部を設けています。
本部・支部ともに、勤務している人数は意外と少なく、彼らは普通の軍服を着用しています。
ただし、これらは〝表の顔〟であって、実際の情報収集、諜報、防諜活動に当たる実行部隊は、全体でおよそ二千人ほどの規模だと言われています。
ちょっとした師団規模ですね。

彼らは基本的に私服で、市井に溶け込んで活動をしていますが、戦闘が予想される事態では制服を身に着けます。
ただ、この制服は国軍のものとは微妙にデザインが異なります。
一番大きな違いは、肩や胸、袖などに階級を表す印がないこと、そして各地方軍の象徴である、色違いの胸当てがないことです。

階級に関して言えば、一応詰襟に徽章がついていますが、目出し帽で隠しているので傍目には分かりません。
顔を隠しているほか、名前も基本的には偽名で、それも名乗る場合は姓だけで、ファーストネームは教えません。

さて、エイナたちには、またしても困難な任務の話が押しつけらるようです。
彼女の異動期限も迫ってきました。
つまり、この任務が本章で語られる最後のエピソードとなります。どうかお楽しみに!

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