https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093082146520999そんなわけで、第二十三話です。
今回登場する、アンナ・ワシリエという女性司書は、『幻獣召喚士3』にも登場しています。
その時は二十歳を越したばかりの、司書見習いでしたが、現在は三十代で司書次長にまで出世しています。
彼女はいわゆる〝本の虫〟で、二十数万点ある蒼城市立図書館のほとんどの史料を読み、頭に入れているという変態ですw
司書たちは、それぞれ担当分野を持たされていますが、アンナにはそれがなく、今回のように誰かが休んでも、その代わりが出来る便利な人です。
そのアンナが説明していますが、排水路の暗渠化の最大のメリットは、外部からの異物侵入を遮断できるということにあります。
蒼城市は四古都の中でも最も新しく、他の都市が排水路の浚渫問題で悩んでいる問題を受けて、初めて暗渠化を実施しました。
当然、これは大規模な土木工事となり、莫大な費用がかかっています。
しかし、毎年かかる浚渫を含む管理費用がなくなることで、その費用が五十年程度で回収できることが実証されました。
このため、残る三古都と王都も、排水路の暗渠化を実施することになりました。
蒼城市の場合は実験的な側面もあり、保険の意味で点検口と内部通路も造られましたが、追随する他の都市では設けられていません。
さて、怪しい横道を発見して張り切るエイナ隊ですが、肝心のエイナは女らしさ全開で高みの見物です。
見捨てられた二人の部下は、無事に済むのでしょうか? どうか次回をお楽しみに!