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【幻獣召喚士2】第十九話「癒しの手」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/1177354054902247720/episodes/16816452220846406115

そんなわけで第十九話です。

〝彼女〟の正体は、割と簡単だったと思います。
第一章以来の登場ですね。

彼女がサイクロプスの出自について口にした部分がありますが、これは彼女の種族の伝承です。

知恵に長けた一つ目の大蛇は、巨人族の巨体と不死に近い再生能力を羨んでいました。
どうにかしてその身体を手に入れたいと考えた蛇は、邪悪な魔法使いに依頼して巨人族の娘に化け、ある巨人族の若者に近づきます。
大蛇は若者を誘惑することに成功し、交わってその精を身体に受け入れました。
蛇はその後、大きな卵を産み、そこから誕生したのがサイクロプスです。
巨人族には劣るものの、巨大な体躯と再生能力を持った子孫を蛇は得たのです。
しかし、邪悪な魔法使いは、蛇を巨人の娘に変身させたのと引き換えに、この蛇の息子から知恵を奪ってしまったのです。
そのため、サイクロプスはずる賢い蛇にも、叡智に満ちた巨人族にも似ない、愚鈍な怪物となった。

以上がその伝承の内容です。
あくまで伝承なので、事実かどうかは分かりません。
彼女の一族は蛇に対する強い偏見があるので、多少の偏向があるのかもしれません。

「龍の灰」が「すべてを癒すもの(薬)」を意味するというのは、彼女自身がユニとマリウスに説明していますが、第一章ではその場面が出てきません。その代わり、先代の王である魔導王ネクタリウスがユニに対して、由来を含めて説明する場面が出てきます(奇しくも同じ十九話)。

さて、現在執筆は二十二話まで終わっていますが、この章は二十三話+エピローグで終了し、同時に『幻獣召喚士2』も完結となります。
お話自体は、次の『幻獣召喚士3』に続き、3で『幻獣召喚士』そのものが完結する予定です。

「何で話が続いているのに三部構成にするの?」と思われるでしょうが、単純に単行本の一巻、二巻、三巻といった区切りです。
『幻獣召喚士2』は一年以上連載しているので、いいかげん飽きたのですw
心機一転、リフレッシュして続きに取り組むつもりです。

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