鈴木松尾

大学の先輩と後輩の、とある晩の出来事。

開いたドアから漂うかつおだしの香り。 瞬間、僕の脳裏にあの日の記憶がフラッシュバックした。 オンラインゲーム、夜食、深夜のコンビニ、週刊少年ジャンプ。 甘酸っぱくない恋の始まり…

ある日曜の昼下がり。 普段は、アクティブな彼女と街に遊びに出かけることが多いのだけど。車で近くのスーパーに、日用品や食材の買い出しに出かけた後、僕らは炬燵に向かい合って座って、遅…

まさかの恋愛です。少しだけほっこりします。一切反省していない。

受験勉強真っ只中の高校生である石動は、親友の大平に勧められ息抜きの釣りをすることに。しかし釣り上げたのは魚ではなく自称カッパの男だった。

セシルがカップ麺を選んでいると、二週間出張中のはずの恋人ハーパーが訪ねてきた。 セシル……ハーパーに一目ぼれした。清掃員バイト。27歳。 ハーパー……初対面でセシルに告白された…

高校２年生の男の子はある夜、突然お姫様と出会う。 その美しさに心を奪われた。

夫婦で出かける予定だった。 些細なことで喧嘩して、私は逃げるように家を出た。 立ち寄った先のコンビニで、ふと出会った頃を思い出す。

「妊娠中はお腹の赤ちゃんに栄養がいくんだから、食事には気をつけないと」そんなことは分かってる。ちゃんと気をつけてもいる。 だけどそれでも、口が、頭の奥底が、これを食べたいって言っ…

二歳の息子を育てる“私”は、棚から賞味期限間近の即席麺を発見する。思い出すのは、まだ息子が赤ちゃんだった時のこと。 「幸せしみるショートストーリーコンテスト」用の作品です。

何でこんなことを思いついたのだろうか。

一体なんで彼と付き合っていたのだろう。

Ｂが赤いきつねにするか緑のたぬきにするか悩んでるところに、Ａが両方の魅力を教えてサディスティックに悩ませる声劇台本です。

今回は、友人の正反対の意見をテーマにしました。 何かと派閥が分かれる「赤いきつね」と「緑のたぬき」。 ２つの存在は正反対ではないですが、どちらも違った良さがあります。 他人の意見…

　天正10年6月2日の朝、本能寺で「敦盛」を謡って舞う織田信長の前に現れたのは、江戸時代中期に様々な分野で活躍する平賀源内だった！ 　源内は信長に「斬新な饂飩」を食してもらいたい…

誰でも食べたことがあるカップうどん、それを踏まえて、私の思いを書きました。

日曜のお昼って何食べる？ 作るの面倒だし、外ご飯もちょっとめんどい。 だったらさっくり食べれる「赤いきつね」と「緑のたぬき」でしょ？ しかし人には好みが有って、人は分かり合えない…

母さんと喧嘩した私はお父さんとご飯を食べる話。

二人でカップ麺を食べる。ただそれだけのお話。

小さな家具屋ポンポールで働く大柄なゴウは、緑のたぬき天そばが大好き。お昼に啜って仕事に励みますが、徐々に客足が落ちていきます。 赤いきつねうどん派の家具屋店主と出会って――

アラフォーの奥様､麻衣子が突然、リサイクルしてアイドルのマイマイそっくりになって帰ってきた。

主人公さみ子は、予約していたペンションへやって来たが、そこには誰もいないようで、、、、

私の愚痴を聞いてほしい。 今ではもう笑い合える日のことを。

年越しに食べるのは、年越し蕎麦？それとも年越しうどん？

ある日、バレー部部長佐藤亘一（高校二年生）のお弁当が姉のになっていた。母が詰め間違えたらしいけど、花の女子大生とお年頃の運動部男子では必要量が違いすぎる。運良く、購買のおばちゃん…

　赤いきつねと共に育った愛娘が、緑のたぬき派の男と結婚しようとしていた。 　度しがたい現実。のびきったうどんほど度しがたい。愛娘の美緒は本当に可愛くて僕の天使だ。蕎麦好きのたぬき…

東京に転勤になってから、深夜に帰宅する日々。 言うまでもなく自炊する気力もないので、毎日のようにそして機械的に「赤いきつね」をすすって食事をとっていた。 そんな社畜生活なので、遠…

いつもと変わらぬ日常。 だが、その日は同僚に具材の交換を持ち掛けられた。 その日から二人の会話が増えていった。

悩み、もがきながらも今を生きていく人たちの一話完結型の短編集。暗めのお話が多いです。Twitterなどに投稿したものを加筆修正した上で投稿します。

コンテスト用に短編を書きました。 なんでもない日常の少し幸せな出来事です。

塀の向こうに見える背の高い棕梠（シュロ）のこと。転校したこと。授業中に友だちからまわってきた手紙のこと。 他愛ないことを回想する話。 Text-Revolutionsアンソロジ…

【あらすじ】 まもなく高校を卒業する「私」は、同い年の幼なじみ「彼女」と、数年ぶりに再会する。ひょんなことから彼女の家に招待された私は、そこで、彼女の作ったプラモデルを見せてもら…

愛する人のぬくもりやにおい……何よりも大切だから……モグラ研二が初めて描く本格恋愛小説3部作の第3弾完結編。

わたしの前歯にズキンと鋭い痛みが走りました。神からの攻撃です。わたしは人の形をした悪魔です。常に神の攻撃にさらされています……。歯痛から始まる壮大な痛みの物語。

短編です。 深い意味もないです。 続きを書く気も前日端を考えるつもりもないです。 ただ登場キャラクターは無駄に造ってあります。

暗い部屋に男が1人――。 脱ぎっぱなしの服。飲みっぱなしの空き缶。立て掛けられたテレキャスター。 夢を追い、理想を抱き、全てを費やし。 その果てで、男は落ちていく。 夢を失…

ある1人の男の話

さてさて、これより語るのは、幼き私が体験した紛うことなき現実の話。 黄昏時の一本道、学校から家まで１キロとない住宅地。そういう“何でもない日常”に、奴らは紛れ込むのでございます…

【短編小説】 ◇きっと、ずっと…　僕はキミを知っていた。◇ 家の事情で祖父の家に引っ越した僕は、 村はずれの森にある小さな湖のほとりで、 "僕と同じ名前を持つ不思議な女の子"に…

話半分の男は、つまり話二倍の男だ。 男が二倍にした話を、こちらで自動的に半分割り引いて聞く。 これこそが、このマウンティング上等のSNS時代における、真のコミュニケーションなのか…

三歳のときに初めて上がったステージ、それはバイオリンの発表会だった。 教室のお姉さんがかけてくれた「トイトイトイ」のおまじない。 幸運のおまじないとともに、私は一流バイオリニス…

久しぶりに、力のはいったお話が描けるようになりました。ああ、鬱だったのが長かった。やっと、小説がかけて良かったです。 とりあえず、公開しますので、読んでやってください。 よろしく…

最愛の妻を亡くしてしまった男。 一人息子のたけると、共に強く生きていこうするが、妻を亡くした喪失感は凄まじく全く立ち直れずに時は流れていく。 自分は生きていてもしょうがない幽霊…

僕、堤小太郎は隣の家に住んでいた、少し年上の女の子に恋をしていた。 長い髪をなびかせて活発に駆け回る快活な女の子。 僕は言葉が不自由で、周囲にいつも自分の気持ちを伝えられなかった…

墓守の一族が護る遺跡に入りこんだ冒険者。彼の命運は・・・