音楽に没頭するひとを外から見ると、行動原理が読めないことが、多々ある。
それは、彼ら彼女らが見ている世界観と、ありふれた世界観に、大きなギャップがあるからだ。
だから端的に外から評価した時、大体の場合において、彼ら彼女らの殆どは、いわゆる、クズだ。
とは言え感情はままならない。
そんなクズを好きになることもある。
特に若い頃は、そんな好きのかたちが、稀じゃなかったりもする。
やっかいだけどそれは、クズであることが、実はとてつもなく魅力的に見えることもあるからだ。
ありふれた世界観を持つ大多数のひとにとって、ないものねだりみたいなことなのかもしれない。
没頭の度合いが深ければ深いほど、クズっぷりは増す。
でも、魅力も増したりしちゃったりする。
で、そんな奴ほど、昂ったり、沁みちゃったりするイイ曲を、演りやがるんだよなぁ。
バンドマンを好きになってしまった全ての人に読んでほしい。
彼ら彼女らは亜人だ。
だから寄り添うには、覚悟が必要だ。