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第一回 文学でぶん殴る 文学バトル 傑作選 その4

今回ご紹介する2つの作品は私が言語化に苦戦した作品です。簡単に言葉に出来ない良さがあって実に味わい深い作品ですのでぜひじっくりお楽しみください。



アクアリウムという星の下で眠る/syu.さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093081005615487/episodes/16818093081007637791

女子高生の主人公が水族館の入口から途中まで進む話です。シーンの移り変わりはこれだけです。そこを理解した上で読んでみてください。

僅かな時間、数シーンを徹底的に書き込むことで強烈な感性が書かれています。そのため読み辛さはあります。それでも自分の感性を信じる実直な作品で、私も初めはしんどさはあったのですが読み進めると好きになりました。きちんと読み解くと誰かの頭の中をそのまま覗き込むような読書体験になります。ぜひ読んでみてください。



青い太陽/松松さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093080160477798/episodes/16818093080160559434

2度目の紹介になってしまうのですがこの作品はもう一度きちんと紹介したくなりました。本当に青い太陽みたいな個性を放っていて読み方が難しくすごく楽しかった。

「太陽が消えてなくなる」という天文学的なまさにケタ違いに大きなイベントを日本の男子中学生の視点で一人称口語体で書かれています。

文体の個性、リズム、出来事のサイズ感と作品のトーンの対比、見どころが多くて最後の解釈も厄介で読み方がいくつもある楽しい作品です。



今回ご紹介した2作品は特にみなさんもレビューしてみてほしいです。どういった読み方があるのか。読者によってさまざま出てきてその違いの中に文学の一つのおもしろさがあると思います。

長々お付き合い頂きましたが今回の企画からのご紹介は以上になります。重ねてになりますがご紹介できなかった作品も含めてご参加いただいたみなさま、それからこちらからお読み頂いた方、誠にありがとうございました!次回の企画もおもしろいこと考えて近々開催いたしますのでご参加お待ちしております!

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