私の中で、『モノづくりをする人』というのは欲の深さが桁違いにあると思っていて。承認欲求とはまた違うベクトルの欲深さがあるんだろうなと。
「知りたい」という好奇心があって、
「作りたい」「書きたい」という衝動があって、
「やらずにはいられない」という熱がある。
ただ作りたい、書きたいから、そうしているだけ。
それをしたくて仕方がないから、そうせざるを得ない。
なので、純粋な部分では「ヒトに知って欲しい」「認めて欲しい」というのは二の次、三の次で、実のところそんなに順位としては高くないんじゃないかなぁなんて思ったりします。
とはいえ、製作物が利益を生み出すようになるとまた欲の方向性が変わっていくのかもしれなくて、「誰のため、何のために作るのか」という目的が変わるとその人の熱や考え方も変化する訳で。
好きだったアーティストにタイアップ案件が多くつくようになると「そっちにいっちゃったか」みたいな印象を受けたりするのはそういう理由もあるのかなぁなんて思ったりします。
仕事になってしまうと相手あってのことなのでそれは仕方ないし、そこから知った人が新規のファンになることもあるので、そうやって色々変化していくのだろうなと思いますが、一度感じた違和感というのはなかなか拭えなかったりしますしね……。
そんなようなことを考えながらキーボードをカタカタと打ち込んで作った『瞬夏終冬』第27話を本日17時に公開致します。
この話、多分今まで公開してきたどの話、どの物語よりも一番推敲してます。
削ったり足したり言い換えたり。
読み直す度に「この表現は違う」「この運び方だと黙読した時に目に引っ掛かって読みにくい」「ここ一行空けた方が印象違うかな」とか色々気になって毎回修正入れてました……。
そんな感じの第27話です。
お時間ございます際にでも覗いていただけましたら幸いです。
よろしくお願い致します。