金曜ロードショーで放送された新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』を見ました。
東日本大震災で母親を亡くし、トラウマを負った少女の成長物語。面白かったです。
雑文集『生きているから遊びたい。』で書いていますが、私は廃虚に美を感じる人間です。
しかし、災害で廃墟が生じたり、空き家が増えて身近に廃墟が生まれたりして、気軽に廃墟について書くのが、悪いことなんじゃないかと感じるようになりました。最近はあまり廃墟に関する文章を書いていません。
『すずめの戸締まり』では、たくさんの廃墟が登場しました。
綺麗だな、と思いながら見ていました。
新海監督は、地震や廃墟をセンシティブな素材だとわかった上で、あえて描いたのでしょう。
素敵な物語でした。
被災者の方々があれを見てどう感じるのか、私にはわかりません。
監督は、希望のようなものを伝えたくて制作したのだろうな、と思いました。