柞刈湯葉先生の旅行記を読んでいます。とても面白い。
カクヨムコンSF部門大賞を受賞した『横浜駅SF』が有名ですが、他の作品も素晴らしいです。
先日、短編集『まず牛を球とします。』を読んで、アイデアの豊富さに驚きました。
そしていま『SF作家の地球旅行記』を読んでいるのですが、湯葉先生はエッセイも上手なんだと感嘆しています。読ませる文章と言えばよいのか、内容が濃いと言うべきなのか、とにかく引き込まれました。
『能登半島をレコンキスタする』の冒頭はこうです。
「日本海から朝日が昇り、日本海へと夕日が沈む」というキャッチコピーをご存じだろうか。僕がさっき考えた。
見事な書き出しで、笑いました。知ってるわけねえだろ、と脳内で突っ込んでしまうほど面白い。
SFファンでなくても読める著作。おすすめです。