『わたし、二番目の彼女でいいから。』の西条陽先生の新作を読み始めました。
エロさに惑わされますが、本質はそこじゃない。まごうことなき傑作……だと思います。
その面白さは西尾維新先生の『化物語シリーズ』の初期に匹敵。
西先生は天才ですね。
キャラの造形の鮮やかさ、ユニークでユーモアあふれる会話文、ミステリアスなストーリー、そして現在形でたたみかけてくる文体。
最初はエロで売っている作家かと思いましたが、そうではありません。ものすごい力量です。
エロだって書くのはむずかしい。キャラが立っているからこそエロさも引き立つ。
あの村上春樹先生もえっちなシーンを書き、それが上手です。西先生のエロは春樹先生に匹敵……言い過ぎだとは思いません。
『少女事案』はまだ読みかけなのですが、あまりに面白いので、近況ノートしてしまいました。
作者の言葉の引用→『少女地獄、推定少女、少女不十分、そして少女事案。つまりはそういうことなんです。』
少女地獄は夢野久作先生、推定少女は桜庭一樹先生、少女不十分は西尾維新先生です。