おはようございます。
外に出ると、金木犀の香りがどこからともなく漂ってくるようになりました。
風が爽やかで、雲も軽くなったように思います。
秋ですね。
厳しい季節の間にある、束の間の休息期間、といった感じでしょうか。
この時期は外に出るのが億劫になりません。冷たい風は頭をスッキリさせてくれるし、金木犀の香りを嗅ぐと気持ちがふんわりするので、息をしているだけで落ち着きます。
体がまいっている時は無臭が一番楽なので、外の空気を心地よいと思えるのは、体調がいい証なんでしょうね。
体調が極限に悪い時は、外部からの刺激を可能な限りシャットアウトした部屋で寝ころんで何も考えず、窓からぼんやり空を見上げてるのが快適。
そう考えると、『病は気から』の『気』は、気持ちの気ではなく、エネルギーの気なんだろうなと感じます。
さて。
気候が穏やかになったお陰ではないのですが、最初からの練り直しを決めた『屍帰郷戦記』の筆が、ようやっと進みはじめました。
きっかけは、ディズニーランドのハロウィンパレード。
実際には行ってませんよ。動画です。ゼロ円です。
スタート地点の動画を投稿されている方がいらっしゃったのですが、そのパレードのクオリティの高さに今更ながら感銘を受けました。
フロート車や衣装へのこだわりがハンパ無いとか、終板でも疲れを見せないダンサーの体力が化け物すぎるとか、そういうポイントは置いておきましょう。
感動したのは、パレードの構成。
スタートからラストまでちゃんと見たことで、パレードはただ踊って行進しているだじゃなく、ちゃんとストーリーがある事に気付いたんですよ。
ダンスの振り付けも、実によく考えられていて。
しかも、個々の物語を象徴するダンサーとフロート車の間にパレードナビゲーターの存在を挟む事で、全体のストーリーが引き締まってるんですね。
ディズニーパレード、今までなめてました。すみませんでしたと謝りたいです。
とまあ、感銘を受けはしたんですけれど、最初の頃はそれだけで。音楽や先頭ダンサーの雰囲気が好みだったので、ただ気分転換として動画を楽しんでいました。
けれど繰り返し見たり聞いているうちに、ある時からふと、パレードの中にいる『屍帰郷戦記』のキャラクターが浮かんでくるようになりまして。
最初は、ラスだったかな。
フードを被った全身真っ黒な人が、歩幅を大きく、でもちょっと猫背ぎみの怪しい感じでステップを踏んでいました。
そこで、思いついたんです。
そうか。小説でパレードさせてみたらいいんだわ、と。
パレードの構成は起承転結を持つ一つの物語。各々の役割を象徴する振り付けに、それぞれのキャラクターが個性を交えて踊り行進する。まさに、現在ディニーランドで行われているハロウィンパレードと同じですね。
キャラクターイメージや物語構成ができていれば、頭の中でパレードが上手く通り過ぎて行く。逆にちゃんとイメージできていないキャラクターがいると、棒立ちしてるだけになるし、列に穴があく。
実は、師父のキャラクターにずっと悩んでいるのですが、彼の動きやパレード中に流れて来る台詞は、ひじょうにひじょうにぎこちなく。一人、からくり人形みたいになっています。
そのパレードがスタートからラストまで通して魅力的に思えたら、成功。面白くなかったり、ぎこちない所があれば、練り直し。
そんな感じで、私なりの小説創作法を、一つ試しているところです。
まだまだ不完全なパレードですけれど、自分で『よっしゃ!』って思えるような映像が頭に浮かぶように、試行錯誤していこうと考えています。
多分、あれですね。
キャラクターで食卓を囲ませてみろ、とか、キャラクターにコンビニでオニギリ買わせてみろ、というのと同じ方法論なんだと思います。
さてさて。私のやり方は、はたしてうまくいくのか。
来年のファンノベに投稿すれば、一つの結論が出るのやも。
それでは。
今日一日、皆さんに何かいい事ありますように。