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超能力と霊能力と火の玉

「大友克洋が少女マンガ雑誌へ投稿して失敗」説の裏を取ってない。
の『童夢』はヒロイン、ミもフタもない造形でマドンナでも母でも添え物でもおっぱい要員でもないエッちゃんの名前が石ノ森章太郎(!!)『さるとびエッちゃん』て、無駄に名前だけ忍術から超能力へのシフト体系になっとる。
 大友全集のあとがきにある「お化け屋敷としての集合住宅」「アルジャナン(アルジャーノン)・ブラックウッドの短編『移植』他はー、あー。チョーさんの「ゴミ屋敷」の辺 なんか。刑事さんがコレクションの中から万年筆のキャップ拾って戦慄するのはなんか行ける筈。
個人的にチョーさんお気に入りの「羽のついたヘンなボーシ」と故鳥山明『Dr.SLUMP』との関係は覚えるたびに忘れてる筈。
霊能力者 野々村典子さん 幽霊は出るのである。あと、飛礫(石飛ばし)はものすごく大昔から若干きもいもので、幸運とかが石へ纏はりつくとかとにかくスピ系の言訳がついた。こっちの石飛ばしと『エスパー魔美』に出る触媒としてのプロジェクタイルはどっかで関連する筈。
 マナ・アーティファクト ラビットボール的なもふもふ。北欧の木匙トレスケイ。パワー系アートのしょーもないのが超能力で、ざっくりシャーマニスムっぽいフォースアートを霊能力とする。基本同じものなので、もふもふを付けると超能力が発動しやすくなる。原典では若干怪しいものはフォースアートのなんかの儀礼を行ってをり、野々村さんはただ単に「クソガキ」を感じて忠告して去る。あー、グリムの『ガタガタの竹馬小僧』草稿版では、ストローから黄金(アクメかなんか)を出す能力を持ったコボルトは、名前を言ひ当てられ「スプーンに乗って飛んで去る」

江口夏実『出禁のモグラ』のランタンの炎で表される生命みたいなもの。シェイクスピアは「ファイアードレイク」でやる他「ウォーキングファイヤー」とも言ふ。
「洗礼を受けずに死んだ子供」とされるスパンキーとかの関係。あるいは死の前兆として『指輪某』にも出てくる「死人の蠟燭」(corpse candles)
 ウィルオーウィスプ、ジャックオーランタン ウィルザスミスのやうな、天国と地獄から出禁食らった何者かが炎を片手に現世を彷徨ふ、といふフォーマットは、アフロアメリカンのなかでも翻案され、ビッグシックスティーン(足の大きさが16インチなので)といふ無敵のクロンボになった。

沼地の中に出る。

他火球の皆さんの名詞さん。『幻獣大全』による。
フランスとかドイツなど
フランベット(Flambette「小さな女の火」 フランス) あるいはFlamboire(フランボワール) ジョルジュサンドの話に出る。女性らしい。
クラーゲ(Klage 「嘆き」 オーストリー)
イルヴィシュ(Irrwisch 迷える松明 ドイツ) 土地の境界をごまかした土地測量人が罰を受けてさまよってるとされる。なほ「こずくぅやんでへぼい仕事した土地測量の人が罰をかぶって」フォーマットはグレートブリテン島火球の言訳でも散見される。
ヘールヴィシュ(Heer wisch 松明の群れ ヘンラインやロルシュ地方)」クリスマスの一か月前に出る。
UK関係
イグニス・ファトゥスIgnis fatuus ラテン語で「愚かな火」。ファトゥウスは沼地へ引きずり込まれる人間と、炎の人両方を指すとか。
蝋燭たてのクリストファー(kit with the canstick)
見張り台のウィリアム (will ó the wykes)ブリッグズ『妖精事典』によればリンカンシャーのザ・フェンズ(湖沼地帯)ではこの方はボーグルとされる。
わら一束のウィリアム(will ó the wisp)
提灯ジャック(jack o lantern) こっちは道を教へてくれもする。
ジャッキーランタン(Jacky Lantern)
燃えた尻尾のジェニー(jenny burnt tail)
わら一本のジョーン(Joan the wad) 『幻獣大全』ではコーンウォールのみとするがブリッグズ『妖精事典』によれば「わら束のジョーン(joan the wad)」はサマーセットにもをるさうである。同著によれば彼女は、正しい道案内をする。あとわら束で人をくすぐる。
小さいピンク(Pinket ウスターシャー) ブリッグズ『妖精事典』によればヒンキーパンクとどっかで関連する。
『妖精事典』22頁による。
灯し火持ったビリー
ホボルディー(無骨な若者)のランタン ボガートが火をともしてると言はれる。
ホビー ランタン
ランタン持ったジェニー
キティ キャンドルスティック(Kitty candle stick)
灯火持ったキティ
ランタン男(Lantern man)
ペグアランタン(peg-a-lantern) ペッグはマルガリータっつうかマーガレットの相性の筈(原典に言及がない)。
炎の尻尾のジル (gyl burnt tayl)

キャロル・ローズによる
火曜日のディック
鍛冶屋のウィル
ジャック・オ・ウィスプ
修道士のランタン(frier's lantern)
フォックスファイア

 こんだけ挙げても水木しげる(イグニス・ファトゥスとスパンキーだけ紹介しとる)の「UKには鬼火関係があまりない」説はまだ揺るがんぽい。さう言へば御大が収録した支那の話で、酒飲みの火球と突き合はされたをっさんがそれを負ぶって帰った折、夜明けころ弱くなったのでその火の、コアを食べたら生臭かったといふ、オープンエンドで「怪しい物へは箸持ってく」漢民族ナショナリズムと御大の食ひしん坊万歳なものが見られるのがあった(『続世界妖怪事典』)。xで、ノモス的な支那の自治権の拡大を危惧するとかしないとかの人が、その支那人しぐさを日本人のそれとしてポストしてをる。

 土は火によって生じる、が五行説で、吉野裕子説では狐は土属性。
 何とかのイヒカ(WIKIで女神説をあげる資料があった)が火属性である言訳に尻尾ファイヤーがあれば。鼻下系のマスクドの人あるいはギャグは火属性。竈門禰󠄀豆子さんは炭焼きの娘なのであんなんになるのに、炎柱の人の「よもやよもやだな!!」にさう言ふのが。

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