河出文庫版 ロード・ダンセイニ『時と神々』所収のHome Godsの訳語が地神 炉辺の神々と説明される。
動きの神ルーンは多分いい。ルーン関係とぺガーナ関係はアイリッシュの神話を、換骨奪胎の面目躍如してアレするマイクル・ムアコックの神様関係「法VS混沌」に影響があるのかなーとか。
ピツゥ ネコを撫でる神
ホビス 犬を宥める神
ハバニアァ 熾火の長(つかさ)
スンビブー 塵の長(つかさ)
「年深き」グリバウン 炎の核に坐し薪を灰にする神
キルールーグング 煙の長(つかさ)にして天なるぺガーナの皆さんとの間にゐる
ジャビム 壊れ物を嘆き心を痛める神
トリブーギー 薄闇の長(つかさ)。ハバニアァさんやグリバウンさんがアレすると出る。
ヒシュ 静寂の神で蝙蝠を遣ふ。諸々の獣はこれに従って黙るがコオロキは聴かないので呪ふ。
ウオフーン 森林の奥部にゐる騒めきの神
稲垣足穂『黄漠奇聞』(新潮社文庫版『一千一秒物語』@平成九年発行所収ただ後の奴ではカットされとる ちくま文庫版は見てない)での、なんかの王が何ぞから異常な情報を得、恐るべき都市バブルクンドを一発ぶちたてるが、と言ふのの中に果物を自動販売する自動販売機や、動物の皆さんとともに、「宵闇の神や、沈黙の神や、立ち上る煙の神や、猫を打つ神や、犬を宥める神や、薪を灰にする神」の像が出る。ダンセニイ卿と言ったらHPLとくるのだが、あー。
コラン・ド=プランシ―『地獄の辞典』をめくってゐたら例のヤン=ガン=イ=タンは出る。明り関係は悪魔の宰領せるものだけども、ベールゼブブ(ベルゼビュート表記)の炎担当のウコバク(ユコバク表記)の次に、インクブスはユダヤの関係で「サラマンダーの子」とされたとかあるのだが、あー、エルスペスなんちゃらいふスコットランドの魔女が出てをり、彼女は依頼者から普通にお願ひされると悪意のこもったものをやるが、しばかれると願ひを叶へるとあった。あー。
エリザベス エル(神)は我が誓ひの意のヘブライ語から。この名前はエルスペス、リズ、ベス、ベッツィ、シシイ他の愛称がある。
へっつい巫 へっついは「へつひ(竃つ霊)」の意であるとするのがアレ。竃祓ひとやらをやるのは巫女はんであるが、その割り釜の訛といふ「ワイフ」を行ふ巫「女」に男性がをったといふ。で勧進比丘尼の最高位「寮」の字が「庭火」と呼ばれる何か火をたく儀礼を指す語である点をどうたら。竈祓ひの人は琵琶法師に獅子舞がなんかやってる。あとあがた巫女といふの。
「どこでもほっつき歩く」ことになってゐるスコットランド人がなんとか。スチュワート戦争時の難民がハイチへ行ってるとか、革命期かその前あたりに渡仏かなんかした然るべき皆さんが、あっちのバカ野郎どもの内なる中学二年生へ然るべきものを叩き込んだので、そのおバカ体系フリーメイスンリーの儀礼で「スコティッシュライト」と言ふものがある他、浦沢直樹 勝鹿北星『マスターキートン』の『アザミの紋章』では、悲劇が襲ひまくり、お國を追はれ日本へ漂着した臭い、スコットランドの領主サー・アンガスに関する傳承と記録をライフワークとして追っかける、顔のhごふっい先生のお手傳ひを平賀キートン太一大先生がやる。なんか、聖アンデレの十字架(X状)とアザミを表象とするスコティッシュの、ケルトは悲しいらしいのである。
お可(おべし)狗賓 をでっちあげるばあひ、田舎でやってた楢への儀礼をやってるとかで、「ははそ(楢だ)のほふり」と呼ばれるのはいいとして、冬に豚を屠る習慣が。スコティッシュは保守的らしいのである。浸礼とかバンドネオンとかカステラが残ってしまふ秋津洲の関係を。