• エッセイ・ノンフィクション
  • 創作論・評論

ハルダー憑かれ

 フルドラ 英語で言ふとハルドラとかハルダー。キャロル・ローズ『世界の精霊・妖怪事典』ではドライアド。ぎょうせい『世界の民話3』では地の精。健部伸明編『幻獣大全』(フルドレ)、イングリ&エドガー・ドーレア『トロールものがたり』(ハルダー)ではトロルの仲間にする。フルドラかフルドレは単数形か複数形かの違ひだとWIKIにあった。
 具体的なアレは、人間サイズで、体のどこぞに穴が開いてゐて、牛尾が垂れてゐる。で他は美しい。丘の下に居住空間があって、そこで生息してゐる。被ると姿が見えなくなる姿隠しの帽子を持つ。これはフリズスヒャールム(Huliðs-hjalmだかhulins hjalm 隠れ兜)がググっても出ない。あるいは隠れ帽子Huldar hottrは『世界の民話3』所収の話によれば、a持ってるだけで姿は見えなくなるb消えてる人は、傍の人から声は聞こえる、らしい。

 『萌える!淫魔事典』で、フルドラは淫魔の一種で「エルフに似る」とされ、KMブリッグズ大先生は『妖精事典』の「エルフ」の項目で「ハルドゥーフォーク」とされる彼らは牛尾で体の後ろが空洞な人とされると書く。ただ英語版のWIKIではHuldufólkとHuldraは区別され、Huldufólkは「アイスランドやフェロー諸島」に住む「アルファルやエルフ」で、黒髪を持ち人中がない人間とされ、フルドラ(山猫耳で牛尾がある)をトロルの一類として区別する。2018年のミュージカル版アナ雪では、アニメ版のトロルが「隠れびと」になってをるのだが、さういふわけでちゃんとトロール体系になってるんだか何だか。

ノーム 大地の精霊でパラケルススがでっち上げたもの。『トロールものがたり』ではトロルの一類。それについて『幻獣大全』では、「ニッセかトムテ」としトロルの方の従業員とするが、『トロールものがたり』ではさういふ習性を持つフルドレの、人間の嫁になり霊魂を得て尾を落としたものの周りに、なんか仕事をしてゐると描かれる。Wikiによれば、「フルドラと密接に関連する地下住民」Tusseといふハウグフォークがをるらしい。

FYFELCYNN 岡本千晶訳でトロールの筈。『ベーオウルフ』に出てくるなんぞで、これが住むところの沼地にグレンデルが住む。

 とりあへず トロールコミュニティから追放される~人間界でどうたら(居場所を見つけるかここでもあれするか)~絶望的報復~世直し

 イプセンの『ペール・ギュント』に、ノルウェーのナショナリズムとしてのトロルみはあるか問題。

葛飾北星 浦沢直樹『Master keaton』『アザミの紋章』スコットランド人のガチセレブの人のアレ。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する