rose 薔薇 にゃー。その辺のローズは支那生まれのなれの果て。支那キチガヒの人が書いた『銀河英雄伝説』の某ゴールデンバウム陛下が薔薇の世話をしてゐるのは偶然。
薔薇が―、ローズはネタになりさうなのだが―、うぉぉぉぉ、うーん無理。
旧約聖書『雅歌』2:1「私はシャロンのハバッツェレト(アニ ハバッツェレト ハ シャロン) アマキムのショシャナー(ショシャナー ハ アマキム)」
でいろいろな英訳が「アム ローズオヴシャロン リリーオヴヴァレー」
『ゾーハル』(エルンスト・ミュラー著 石丸昭二訳)の訳で「私はシャロンの百合 低地の薔薇」
ハバッツェレト アト・ド=ヴリースの英訳「薔薇」は「クロッカスかラッパズイセン」ではとする。岩波聖書翻訳委員会訳は、「百合」と訳して解説でその薔薇の他、水仙、サフラン、アイリスと訳された例を挙げる。
ショシャナー GWデニス『ユダヤ神話 呪術 神秘思想事典』木村光二訳で「Rose(薔薇)」とする。岩波聖書翻訳委員会翻訳(睡蓮)では「蓮かスイレンを指す語」の可能性がめっちゃ高いとする。
おんどりゃー わけわからんわー の次に、シナイ半島とかを彷徨ひまくったユダヤ人は、かのインテリジェンスを路傍の植物へ向けないので、タプワ(林檎)とかタマル(ナツメヤシ)、ドゥダイム(マンドラゴラ)など固有名詞が付くやつ以外の植物がある。さらに資料が共通して「イメージ・シンボル事典」JCクーパー『世界シンボル事典』でシャロンのハバッツェレトを「イスラエルを指す」『ユダヤ神話なんちゃら』ではショシャナーをユダヤ人を指すもの、『ゾーハル』でも「低地の薔薇」の方へユダヤ人みを指摘するなど薔薇にヘブライびとのナショナルアイデンティティを見る。あの辺は「雑草などという植物はない」=「大体人間の役に立つ」文化圏なので、こんな大陸的でおおらかでざっくりなものでもすごい意味付けをする。
ジャン・シュヴァリエ、アラン・ゲールブラン『世界シンボル大事典』によれば西欧の薔薇は東洋の蓮に相当する。ぐるぐるしてるところと、水から出て花を咲かせる点が共通する。
ディラン・トマスはRamblerRoseを略したラムローズ(雄羊薔薇)を両性具有の修辞として使ってゐる。ディラン・トマスは偉いつうても偽乳お姉さんが
「私ラムローズ吉田 今日もちんこはビンビンよ」
とかやるのは、パクリ疑惑が上がるとか以前にD・トマス大先生の権威が機能しない。
ばらは一桁世紀はイスラム圏で好まれたらしい。