とりあへず、呪はれた魚
シンデレラ アクティヴ(その辺飛び回り系ヒロイン)説に関するカルロ・ギンズブルグの『サバトのなんとか』と、スピリチュアルな生き物としての魚を調べるモチベがどうしても出ない。まうダメだ。
双子が「欲しいんですのー」ぢゃなくて、願ひを叶へるスピリチュアルな魚飼ってる妹へ、
「あんたそれは、なんかが試してるのよ!!とりあえずアレお願いして!!」
てやるとか、欲望を満たす妹へユニゾンで
「ママに言いつけてやるんだから」
てやるとかなんかの資料らしい。
シンデレラは炎柱の王子が探す日の巫女である説、月のスピリット説、シンデレラものに『エステル記』が入るらしいとか、『雅歌』7章1節のシュラミート(冥府で豊穣を担当する「粋な年増」系)と関連とかなんか。
それがでてをるソース『イメージ・シンボル事典』に出てくるシンデレラっぽいものとしての、エロースだかクピドーに言ひ寄られるプシュケの話。で人間であるらしいプシュケの、姉が二人をる上に、お姉ちゃんの他に嫉妬仲間のウェヌスが、プシュケへ怪物を愛するやうクピドーを仕向けるが彼はプシュケに惚れる。さらにクピド/エロスは「地下の蛇」がモデルらしい。三輪の。
シンデレラのお約束である、継母、双子の姉 嫉妬 靴。あー。シンデレラ関係はロドピス傳が付くのだが、あー。
アラン・ダンダス編『シンデレラ』 うーあーえー。訳書には『九世紀の支那書に載せたるシンダレラ傳説』を付録として入れるとかはないが、これがRDジェイムスン大先生によって紹介され「1932年から」欧州で広まったといふ情報はある。この辺のがアレするアレで、「靴が川へ流される」と言ふのが出てくる。『千と千尋の神隠し』における宮崎アニメのお約束「異様な出会い」で、川へ流れた靴が出てくる。ペローの「サンドリヨン」では、継母の実子で双子の姉Aに至っては義理の妹を「キュサンドロン(灰まみれのけつ)」とか言ひつつヘアメイク術とか料理は高評価してゐる。労働による連帯はないわけだが。
シンデレラの魚 南方熊楠(1911年)から、トーテムっぽいとする説が有力ただ、RDジェイムスン大先生は、トーテムとか言はんでもいいとする。
諸星大二郎 『グリムのような物語』所収の『漁師とおかみさん』。シンデレラの方もあるのだが、こっちは無視する。ポルトガルのシンデレラ『竈猫』には一応魚が出る。『イメージ・シンボル事典』によればシンデレラものではよく「洞窟」が出るといふが、葉限さんは実家が洞窟の管理かなんかやってて、『チェネレントラ』には何ぞが住むところとしてでる。
バジーレ『チェネレントラ』からグリムに至るシンデレラものでは魚は出てこない。ペローのには出てこないのだが、『葉限』(葉限さんが「庭の木を抱いて寝る」てふ奇怪な描写がある)からグリムのに至るまで、木は出てくる。葉限さんはどっかから魚持ってくるが、灰被り(グリム アッシェンプッテルとイギリスのドラゴンスレイヤー、アッシュパトルは似てるなとか思った)は榛をパパから貰ひ享け、『竈猫』では御父上が市場から買ってきた魚を竈猫が貰ふ。えーと。
コスマ&ダミアノ 一応偉人の名前。無償で治療を施したとされる。アラブクリスチャンで4世紀の人で医師。ダミアン様はなー。
アミナディブ(多分野郎)バトナディブ(謎) オホラ、オホリバ ううーむううーむ。
代母 明けの明星だか宵の明星。金星はメタル属性なのだから金が剋する木属性の生き物である魚飼ってても別に。『葉限』では魚の骨が願ひを叶へるが、チャイニーズなので当然のごとくもともと生きてる段階でヒロインの相談に乗ってゐた魚が「食はれる」シチュが付く。