トゥルサス 水木しげるのなんとかかんとかを参照してない。サプミと呼ばれるフィンランドの人の恐れる巨人。『幻獣大全』ではサプミのが古く、北欧の言葉ではフリームとか「何とかスルス」の形しかないのでサプミの言葉からとられた外来語であるとする。キャロル・ローズ『神獣、怪物事典』では北欧語がラップランドへ傳播とする。
水属性で、樹木と関連する。楢を育てることができてどうたら傳承が、言はばお約束で出てくる。
C・ローズによれば、ノルウェーで恐れられるトゥルサスの一種でロスマーと言ふのがをる。これはセイウチの皮を何枚も綴り合せるんだかもこもこしてるんだかの巨人で海中に住むのださうである。『南方熊楠全集』を読むと三回くらゐ「支那の本に出てくる落斯馬についてイッカクだとするオランダのシュレッゲル先生を多数のエビデンスでぶちのめしたらいろいろしてくれなかった(ぴえん」が出るが、これに出てくる南方説での落斯馬の原語ノルウェーのロスマーがノルウェー語のセイウチ、とかである。あー。こっちもブルージュ(ベルギー辺りの)生まれのフェルディナンドさんが、支那へ行って帰化かなんかして、本を著したがその際ローマの本@16世紀を持ってきて、「身の丈四丈ばかり、足短くして海底にをり、水面には稀にしか出ない。皮は異常に硬くて刀の刃とか刺さらない。額に鉤状の角があって、寝るときはこの角を岩にかけて醒めない」とかほぼまぁこぴぺですかねで描く。でも原典のローマの本の段階で、ノルウェーの生き物のまた聞きなので描写が変。セイウチをウミウマ(losが馬でMarが海)で表現するのは、馬が水属性だからてふアレの他に、ペガソフェラエが仄めかされるな。
似てる語
テュルサス バッコスの巫女はんマイナ メナードの人が持つ棒。先っぽに亀頭を表す松ぼっくりをつける。
トルソー 枝葉を払った木のやうな手足の無い彫像。