サンダレルあるいはクラウドジャイアント。『幻獣大全』によれば人喰ひで、雲の上に住む。叫び声が雷の如きなのでサンダレル。女性のジャイアンテスは単眼であるが、野郎は二つ目。『幻獣～』では「サンダレルあるいはサンダデル」であるが、英語版WIKIは、「Thunderdell」を正綴とする。両資料が『巨人殺しのジャック』に出てくる双頭の巨人や『ジャックと豆の木』の巨人の呼称とする。両方、コーモランといふ巨人との関連を、WIKIでは根性で記載するが、なんか、この二種はなんか関係があるらしい。
「ジャックと豆の木」に関し、草本である筈の豆が、木本になってしまふ問題に関する資料を、読みたくない。
ソレのジャックさんは、こっちの傳承によれば、お父さんは妖精の騎士で、巨人さんにぶっ殺され、宝物と領地を奪はれたさうである。なので妖精郷の人であるおぢいさんが、牛と引き換へに妖精界のおまめさんを提供してどうたらといふ復讐譚ださうである。
ジャックと豆の木 アト・ド=ヴリース説 巨人(万物の父)のところへ行ったジャックが、富(豊穣) ハープ(風属性) 富の大袋(雨だか風雨) 金の卵(太陽)を産む雌鶏を盗み出す。『イメージ・シンボル事典』説でも豆の木はイグドラシルみを持つ。五行説で木門は雷と風、東方@太陽の昇る方角が属する。東方あるいは木門は貌つまり具現化を指す。
アト・ド=ヴリース説でも巨人殺しのジャックと豆の木の人は同系 で巨人殺しの方は知恵を産む帽子、姿隠しの外套、一飛び千里の靴、光の剣を以て巨人をやっつける。ここに出る巨人の笛も風属性の者らしい上に、こっちのジャックはコーンウォールを作る人の関係で、オーディンとも関連する。『幻獣～』でも、コーモランの方がモーンウォールを作った傳承を紹介してゐる。
『幻獣～』266頁に出てくる『ジャックと豆の木』譚の女性版
『モリー・ウァッピー』Molly Whuppy 三人姉妹の末娘が知恵を絞って巨人を騙し、剣、財布、指輪を奪って、姉とともに三人の王子とめでたく結婚する。英語版WIKIによればこの巨人は「Ogre」
『キティの働き』巨人をだまくらかして、光の剣と鈴付きの名馬、宝石をちりばめたベッドカヴァーを奪ったキティさんが、王と結婚する話。スコットランドの話なんだよなこれ。
モリ―さんの方は英語版のWIKIで資料があるが、キティさんの方はみっひーさんと並ぶ「千葉浦安の富士額のネズミのタマをとったれや」ものがHITしてスコットランドの話が出ない。
C・デ＝リント『ジャッキー、巨人を退治する!』までのジャックがやっつける巨人は、メインがコーモランで、おまけでサンデルだかサンダレルがでる。『幻獣～』では、英国人とコーモランの方とのツンデレ関係が指摘される。
Fee-fi-fo-fum ヘヒホハフンフン(谷川俊太郎訳)/匂ってくるのはイングリッシュマン/生きてる奴かさもなきゃ死体(和田誠訳)/どっちだって粉にひいてパンにしたい(和田誠訳)英語版WIKIに記事があった。これはマザーグースのアレなのだが、「フンフン 英国人の血が匂う」は『リア王』でもあるさうである。
『もののけ姫』で、盲目の乙事主が、特殊被差別民の技術で以て、人間の血を消され、「英雄達(いのしし)の血が」匂ってるのに元気になった時のシーンの際、監督が声優の森繁久彌御大へ「リア王のアレでお願いします」と言ってゐる。ほんで谷川訳の解説では「Fee-fi-fo-fum」は巨人のセリフとあった筈。にゃー。
何か、「盆の窪」(「ぼんのくぼ」あるいは「ぼんのくど」)をとりあへずの急所とするなんか。『進撃の巨人』でアレならまだ行ける筈、多分。頸椎の第三関節と第四関節の間の神経が交差してるところをぷちゅっとやると、人間は即死するとか言ふのの裏を取ってない。この辺へ、針的なものでぷしってやるとなんか来るはずまだ多分。それをやるクッ殺なおねいさんがどうたら系をなんか。ぴっちりスーツに腿レンジのブーツで鎌状の刀を振り回せば行ける筈多分。あぁ被り物を「ウェアラブルコンピュータ的な」ものとすればなんとか行ける。英語版WIKIでは、ゴルゴン退治譚のペルセウス(空飛ぶサンダル、姿隠しの帽子 ハルペーと呼ばれる鎌刀 鏡面加工された盾 アフリカンな首入れ)と巨人殺しのジャックのアイテムの類似性があげられる。
欧米での「剣と魔法もの」のお約束で、女性戦士は修道院にゐた幼少期に謎の勢力から襲撃を受け、ご本人だけ生き残り、追ってきた戦士かなんかに才能を見込まれて修行をしてどうたらと言ふのがあるのだが、秋津島でウケれば。
豆の木が、イグドラシルとして機能し、幽霊の世界と妖精さんの世界と天界と地獄みたいなところと地上 巨人の郷が―、があって、欲望に弱いなんぞが、巨人とかを使ってそれを叶へるとか。欲望に弱いのは何人かゐて、ソレのフォロウする人が主人公でみたいな。幽霊族の人が松脂必要なのでお願ひされ、巨人にお願ひして集めると、然るべきお墓で何かが召喚されてしまって困る的な。
天界、リズワーンと称するでも筋肉お姉さんズな守護者と、ベンレシェフでいいや的な何者かがまったりする世界
地下、わんこ的なのとうさもふでいいや、がゐる世界。バリエーションが異常であるがとりあへず「罪人が欲しいものがあって突進すると燃える」でいいや。
幽冥の郷 水の底かトイレに出入り口がある。死者がふよふよしてゐる。魄がなにがしかで鎮座ましますのだが、それが時々、地上へ負け出るとか。
妖精郷 ハルドゥーフォーク エルフ耳と牛尾でいいや、がゐる世界 土精がどうたらとか。
地上 欧州みがちょっとあるけどまぁさういふので。
でそれらの皆さんが集合する機会があってどうたらかうたらと。なほ、「ダヴィデがゴリアテを石ころ五個でぶっ殺した話」以外にジャックと豆の木譚には、5との関連があるらしい。
鬼滅の藤。うーん。