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孔雀王が大友克洋

 ワールドアパートメントホラー

 厳密には21世紀になって全然見てない。
さらに今敏のマンガ版も見てない。てふか、ドレッドヘアのシャーマンが。

 しかもブラジルで、稲荷社が、カトリックの人の、守護聖人へお願ひして、それがかなって有難う(プロメッサと言ふさうである)をしなかった罰を何とかしてもらふ仕事が、二十世紀には盛況だったさうである。あー。檀原照和『ヴードゥー大全』の中で引かれる資料が、その辺にないのであれなのだが。さう言ふわけで、ユダヤ人てふか中東の辺の半島人はわんこが嫌ひであるといふアレがあって、さう言ふわけでお稲荷さんはあれである。大変複雑である。檀原先生の「アフリカで生まれ、ブラジルで育まれた」宗教の尻拭ひを秋津島宗教が行ふ件についてのそれが、うーん。アフロアメリカン宗教としてのマクンバVS神道 えーと。

『孔雀王』できさう。
 アキラは「ウチの御山は、マジで裏高野(地球の)」をネタにしている。
 みたいな。さう言へばこの作品での吸血鬼体系はネタ元が南米だかラテンアメリカで、JOJO関係とは別の筈であった。邪悪な蛇VS善なる鳥対立がー、えーと。クリスチーヌ火場さんとかも、あー。羂索を持つマリア様みたいなのを。

 巫女はん装束 柳田國男をして「干菓子のごとく美しい」と言はしめたあの装束が明治期に作られてゐた説の裏をとる。信濃巫女と呼ばれる、口寄せとかする系の巫女はんは、「太ももが見える」くらゐの袴でその辺歩き回ってゐた。彼女らは信州発祥の巫女はんで、河内長野の辺にも足を延ばしてゐたといふ記録があるとかである。あと湯文字とやらで奔走したので白湯文字(「しろいもじ」)とも呼ばれると。こっちのはエビデンスがあるのでえーと。ブラジルとかあったかいしねぇ。ミニスカつながりで、美空ひばりといふ傳説の歌姫が、諸般の事情で日系人のゐる南米へ行ってやった公演の際に、ミニスカ穿いてた記録がある。

 ブラジルは魔界だよぅ。中尾佐助先生は農耕文化の研究で、メソアメリカ、メキシコの辺でジャガイモとかを研究してゐたが、コスタリカ辺り以南は沼なのでやめるといってゐた。その中尾佐助的に枝葉である宗教も、煮え煮えのカオスである。困った。カンドンブレ(ヨルバ系)、ミナ・ナゴ(アフリカと土人系が混ざった)、ウンバンダ(アフリカと土人系と仏教まで入った)、キンバンダ(いろいろ謎) ジュレーマだかシャンゴ・ヂ・カボクロだか、バトゥケはバントゥー語で太鼓の意だけどヨルバ系のクロンボの信仰体系って意味わからんわ。こんなんがごちゃまんと入ってゐる。うがー。

 東南アジアのクレオール。ぱふんん カタリーナ

 Axeあるいはアシェと呼ばれるマナがどうたらと、精霊による>>星辰による>>>術式によるヒエラルキーを。アニメの方の『ハウルの動く城』、遣ひ魔を持って使ふ上級魔道士、星を飲んで術を興す体を得る中級魔道士、アレな低級魔道士のヒエラルキーで、遣ひ魔を使ふの延長であれがをるとか。『ハウルの動く城』アニメの方での魔道士ヒエラルキー。荒れ地の魔女やマダムサリマンは遣ひ魔を持ち、多分中級の魔法使ひは落ちた星を得て術をなす。それの下、呪文や他を以てやる皆さんゐたか。

 結局、原罪は姦淫の、イエスの磔刑は十敗の、真のメシアは肉体を持って東方から現れると言ふのをやっても「エヴァのパクリ」と言はれる程度で済むんだよさう言ふもんなんだよ。何はノモス的な手続きでなんとかされるだけで、本質にはいかない筈。個別的問題設定をホストに据えた宗教(マルチとか)を、悪者にして、フィリピンのカタリナ信仰とか、南米のチニータ(virgen de la chiquinquira コロンビアの守護聖人でベネズエラ第二の都市も司るマリア様の愛称)だかマリア様関係をなんかして、サンフアン様とかを一応拝んでるけど、アミーゴだけどなんかで、奇妙に霊験いやちこな「教会」があって、そこの聖像とかにお願ひをすると叶ふけども「報酬」が必要とか、それが法外とか、そのプロメッサの理不尽に対抗してる巫女はんが、なんかすると、実は縮約的問題設定バリバリで、しかもあれが、とか。

 魔都マイアミとかニューオーリンズとか。魔都すぎちゃって近づけない。

 オービア プロテスタント系らしい。ドゥーピーと呼ばれるお化けを遣ふらしい。トリニダード&トバゴは、インド系インド人が大量にゐる関係でオービアにイスラムとヒンドゥー教が入る。オビアマンはコーランとか読むと言ふ。

 なかつつのを と道路の神。

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