ずんどこアレ。
浦島太郎フォーマット
普通、安倍晴明とか、ああいふ才能のある人が、亀を助けるとかして、水の下にある龍宮城へ案内され、そこで乙姫様による歓待と技術提供を受ける。何年か過ぎた頃 彼は用法用量を間違へ無ければ文明を益する玉手箱を貰って帰還する。と地上では三年くらゐだと思ったらウン十年たってたので、困るが彼は玉手箱を使って偉人になりました、めでたしめでたし。
なんで浦島フォーマットの話中、最弱ヘタレ野郎が最も有名なのか謎。おぉさうぢゃ、フォーマットの有名なやつで山幸彦もゐるのであった。そして彼に纏はるアイテムで、おぼ鉤(オボチ 心が塞がる鉤) すす鉤(ススチ 心が暴走する鉤) 貧鉤(マジチ 貧しい鉤) うる鉤(ウルチ 愚かな鉤)と言ふのがどうたらであった。
エリンレまたはインレ。サンテリアでのヒーラーのオリチャ。で漁師の守護神なので釣り糸と網を持ち、猟師で魔道の神オチョッシとは兄弟。
檀原照和『ヴードゥー大全』(夏目書房)199頁でジェマヤ或いはイェマヤといふ、女性のジェンダーロール(おかん寄り)を司る神の性別が「男性」とあるのは誤植(「女性」)である可能性が一応あり、同著216頁でエリンレ或いはインレの性別が「男性(女性)」とあるのは多分、いいと思ふんだけども、海の神イェマヤと川でも海でも現れるが汽水域が好きなエリンレは水中の神様のお約束で、セックスてふかジェンダーがgdgdである可能性がある。なほ、ブラジルのカーニバルで女装の集団が出るとか。それについて檀原輝和『ヴードゥー大全』415頁では「ムキラナス」ググったら、「トラヴェスチ(女装男性)のブロッコ(サンバ集団)」である「マルキラナス」のメンバーで殺人犯が、とあった。ポルトガル語。
ラファエル(エデンの樹木と治癒を司る大天使)と習合したエリンレは、お色気を司る女神オチュンとやってゐるが、女と交はるとダメタブーがあるぽいわりにこの肉体関係は特に問題がない。カミーノは、無し。後述するやうに彼はイェマヤを介してご託宣を垂れるが、レグラデオチャ(サンテリアの別名)の信徒は、彼にはテレパシーのやうなものがあるとしてゐる。
イェマヤが、エリンレを海底へ引き込んで兵器の扱ひとか占ひの術、農業の技術他を教へこみ、彼の舌を引っこ抜いたので、彼の信徒は入社式の際とか、占ひはイェマヤを介して行はれるてふ、「強力なオリシャを介して力を引き出す」オロと言ふ儀礼がデフォで行はれる。イェマヤのご託宣のメディアは子安貝なんだよな。
彼はその前、すでに地上で、兄弟衆、森をうしはくオサインと薬草に関する知識を共有し、皮膚病を司るババル・アジェから病気の治療法を学んでゐる。
どないせえといふのだ。生贄は羊とか魚とかホロホロ鳥とかだ。
20進法で数学を築き上げたヨルバ人は、17,18を忌避し1~16個の貝殻で行ふ占ひの術を持つ。