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アキラさんと黒へリさん

ブラックヘリコプター

 アメリカ人が恐れる「国際社会」といふ忌避すべき新世界秩序の、目に見える客観的証拠。
 MIBの派生である黒いヘリコプターは、一説にシオニストの占領政府から派遣されたユダヤ人の突撃部隊の乗り物ださうなので、彼らは絶対全裸で、全員ちんこでピアノ弾けるぞ(偏見)。

 黒いヘリに関し宇宙生物説を唱へるアーサー・ゴールドワグ先生はアンガス種の牛を食べる黒いヘリコプターを紹介してない。

 1960年代のアメリカ西部で展開し、1970~80年代に流行る。1890年代にカンザスの名士がやったお莫迦の際(原田実『怪物幻想画集』森野達弥画p65)にも、牛の屠殺な事故だかなんかがあって、そこへ飛行船に乗ったなんぞがー、をやったのでなんとなくの説得力が出る。それと同様、屠殺事件の周りではUFOの他「黒いヘリコプター」に乗ったビジネススーツ姿のなんぞが牛を屠る様がどうたらがある上、牛がなんかで屠られるとか死ぬとかは実在してゐる。なのでコヨーテの仕業とするリテレートな百姓の曰くを無視する人や、UFOをみた人が発見する他、世界を裏で操る「でぃーぷすていと」や「ふりぃめいそんりぃ」の秘密に遭遇した人が、自説の正統性を保証する客観的存在として見てしまふ。さらに後には、災害で行政機関がぷーになった際の代替機関であるFEMAといふ凶悪な器官とやらが、持ってゐることになってしまった。

 1995年、ヘレン・チェノウェスといふ、アイダホ州の共和党議員で、ミリティアに賛同する保守主義者の人が、
米国魚類野生生物局のスパイが黒いヘリコプターに乗って私有地に許可なく侵入し、ヘレンへ銃を突きつけ「絶滅危惧種法の尊守」をしろと脅した
と訴へた。そののたまはくは米国民の関心を引いたが、日本で地下鉄サリン事件が起こった翌月の四月、オクラホマで極右集団と関連しまくるテロリストが爆弾テロをかまし、民兵関係はアメリカ人からアメリカザリガニのやうに引かれていく。WIKIのヘレンさんの記事に「既婚男性との六年間の不倫が暴露された後、モニカ・ルインスキー論争の際はビル・クリントンの辞職を要求する」記述があった。アメリカのあほは爆弾使ふんだよな(テロしぐさで、「須らく敵の懲罰は爆発物を以て為すべし」と言ふのが一応ある)。陰謀論のジャパニーズがオウム真理教へ向けた待遇も、冷ややかなものであったが、アメリカのトンデモさんも土人が土人へ向けるテロは認めたがらないさうである。

 Black helicopterが、「政治的なトンデモ説」を指す語になって幾星霜の状態での、使ひ魔あるいは謎のセンディングとしての黒いヘリコプター。うにゃー。

 災害ユートピアに関するアメリカ人のアレルギーが謎な上に、アメリカでの災害関係に関する対策関係が全然機能しない問題が出てきてしまって困ってしまふのである。『「坊ちゃん」の時代』「明治流星雨」編では、在米中の幸徳秋水が、災害ユートピアになった地点でそこへ自己イデオロギーの機能するのを見る。


1940年代~1960年代に新型爆弾が使用され、世界大戦が起きて、戦後復興し「平成十年代」並みのアレになった1980年代。ぢゃあスマートフォンもだめかい。
 
 平成から令和へ移行 と言ふのを経験してゐるので、1971年に昭和天皇陛下にご退位を申し上げて五月から平成を。ただ元号の母音にEが入ってると、地震が起きたり変な理由で戦争がおきたりする。諸星大二郎『グリムのような物語』の社会派マンガで、『コルベス様』は有能な皆さんが適当な理由でコルベス様をやっつける。KHマレ『首をはねろ!』によればアレはメンドリによる旦那への報復である可能性があるが、コルベス様は代々、悪者としての地位を確立してきたのである。ちょび髭の伍長野郎さんのコピー(厳密には兵隊さんは有能)は何とかならんか。手斧で木をはつる様の象形「平」とその音Pienが「たひら」の表現。与作が木を切る音が「ヘイヘイホウ」だったとは(テルマエはー うーん)。成は槍かなんか以て神かけて祈る様である。

 『AKIRA』大友克洋 なんかで出てしまふマシン。偶発熱核戦争の間、焦土になった地上を管理するやう開発される。ある程度自律して動く。登場人物から、「饅頭を載せた炬燵」呼ばはりされるは、改造されて乗り物になるは。

『Short peace』(アニメ)の『武器よさらば』に出てくるメカのゴンクさん。ううーむううーむ。

 何とかなったサヴァイヴァ―が、なんかで寝てるそれを見ると、
「かんじーざいぼーさつぎょーじんはんにゃーはーらーみーたーじー ちーん」

「春眠不覚暁 処々聞啼鳥」
辺りを朗々と詠唱してゐるとか。

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