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サンテリアでポン

 1950年代のキューバ革命で、ソ連ほどではないにせよ、キューバ本島から倒立した世界意識は一応一掃され、カトリックは拝まんでもよくなったのでどっかへ消え、サンテリアと呼ばれるヨルバとかのアフリカンカルトはポリコレ棒でフルボッコにされ、観光用のエンターテインメントになった状態でそれこそゾンビの如くにアレする。でも自信が持てないと困るので、それの補償をさせてくれないお国から皆さん亡命しまくる。フィデロ・カストロがカトリックの洗禮を受けたとかはあまり効果がなく、大変なことになり、さう言ふわけでニューワールドオーダーがソ連の崩壊を引き起こすにあたり、民衆は立ち上がってサンテリアの拝んでいい言訳とクリスチャンの共産党入党を要求する。なんとかなるのが一応1992年。なかなか壮絶であった。すげえややこしいのだが、レグラアララとよばれる宗教は、サンテリアのオリチャにおまけがついたもので、サンテリアのおまけ宗教になってゐるがヴ―ドゥーみがついて、キューバ東部にヴ―ドゥー拝んでる人がゐる。ほんでサンテリアさんとヴ―ドゥーさんは仲が悪いっつうかおのおのが「あのお宗旨はウチとはまた別で」といふ。
それから社会主義にあれして負け出てどうたらはいいのだが、サンテリアの信徒は南米とかに何となくゐるぽいのだが、ブラジルにはカンドンブレといふ似たやうなのがある。

 カビルド 成立に当たって、スペイン人といふをっさんばっかの皆さんは、家畜をさうするやうに、アフリカのいろいろな地域から刈り取ったクロンボの皆さんを雑多な部屋へ突っ込んでゐたが、それをやると奴隷としての価値がなくなるといふ、差別がある状態でなほそれをずたずたにするナニができたので、それを何とかするためにこの制度、地域ごとに住むと言ふのができる。

 たりぃ。

 石信仰の他に、プレンダとやら言ふ聖器へなんかを入れるレグラデコンゴあるいはパロマヨンベ(ファンダメンタルパロ)の儀礼が。

 babalu aye
ババル・アジェ
 サンテリアで拝まれるオリチャの1.天然痘を齎す。あと他感染症の大体を司る。のでそれの治癒も担当する。
 彼は女好きで、出来た際にタブーを破ったため、一回発疹にまみれて死ぬ。でも、下半身派閥により誑かされた至高神の計らひで、復活はする。が、その姿は発疹で覆はれ、足がダメになってゐるので、もはやっつうてお友達特にわんこ系がほしいと女好き同志な兄弟のチャンゴに相談する。彼は、黒犬を持ってゐるが、強敵(とも)としていろいろいろいろある鍛冶屋さん系の軍神オッグンへ何とかお願ひする。オッグンは、チャンゴの願ひは聞かないが彼の友人のなら、「俺の目の届かぬうちに」やれと言ふので、チャンゴさんオッグンさんの作業場をアレして犬ゲットする。と言ふお話があるが、野良犬とかジャッカルがババル・アジェのトーテム。ちなわんこテイマーのオッグンもローズマリ・エレン=グィリーによれば腫瘍や皮膚病の治療を司るんださうである。

 派生神。権(仮に)現(れたもの)でなくて、道(Camino)と呼ばれる。
 アグロニガ・オモビタサ 一番古いカミーノで、水神イェマヤの恋人。

 アケファーノ・アスジョリチャ 一番若いカミーノ

 アジャノ(Ayano) 病気避け担当

 シャクタ・アグロイガ ものすごく老けた形をする。「Yonkiのカミーノ」が謎。

 アフィマジェ 裁判官

 アソジ(Asoyi) 司教

 サンテリアでは 冥府ORINへ、死者の魂を軍神で台風の女神Oyaが持っていく。死亡登録関係はオバ川の女神オバらしい。ニ柱がチャンゴの下半身派閥なのは謎。
 死体関係について、お墓へ持っていくババル・アジェ、アフリカン墓石へ運ぶボロムとボロシア、孔へ入れるジェガ、腐らせるオドゥドゥア、といふオリチャが設定されてゐる。ダホメのクポシといふ補佐官殿(女性がやった)制度に『鬼灯の冷徹』みがあるなぁと思ったら、アレにおけるお迎え課のアレっぽいお迎への皆さんが。

 オドゥドゥアはアフリカ西部の王であったが、キューバやブラジルへ傳播て言ふのかなの際に、女神のオドゥアとやらと習合し、アレしたさうなので、創世神の男性で人間作ったと言ふのと、グレートマザーのママンでどうたらといふ資料があるでいいらしい。うぎゃー。
ローズマリ・エレン=グィリー説の、授乳する母親、サンタキアラとの同一視はいいと思ふのだが、うーん。

檀原照和説によれば、キューバ行ったあとで聖インマヌエルがあてられる関係による為、オドゥア大明神もオドゥドゥアさんも冥府とは関係がないらしい。

 ふたなりのオリチャ、オバタラのカミーノ。なんか男女ゐる。

女性系 orishanla(オリシャンラ 女性でオリシャの親分) Yomowo(ジェモウォ 女性 財産の母) obanla(偉大な王 女性) エルアジェ(世界を繁殖させる神) アヘマ(創世に係る) オケ・イル(州議会のお偉方) ake yabi mo(アケジャンビ モ 子宝の神)オレル(力強い年配の女性)

野郎系 オチャグリニャン(粉のヤムを食べる) アハグンナ(路上の戦士) オバルフォン(道の王) オバモロ(布を持ち魂を捕へる王 救世主イエス) ジェクジェク(Yekuyeku 死に装束としての白装束) オガーン(雄鶏の武器) オバ・イグボ(ヨルバ語でオバが王の意。イグボの王) なんとかフルル(布の如き雲を沸かす何ぞ)

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