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退魔関係のアレ

 衒ひのない者で、あれ。

 尼僧退魔師ってググると鈴木忍先生のポルノ小説@青心社がHitする。アレが長野でも売ってゐる、東京に劣るとも勝らない者の出版関係の流通が大阪よりはましな筈の沖縄県と長野県で青心社刊行の本が売ってゐるのは(多分)いろいろアレである。朱雀門出作の本の隣にクトゥルー関係の黒い本が売ってゐるのである。

 ウンバンダ 資料がない。仏教みとヒンドゥー入ってるでもブラジリアンサンテリアらしい。「Aum gan dha」と言ふマントラが呼称のモデルらしい。檀原照和説でオリシャの皆さんは至高神が放つ「アチェ」とよばれる氣みたいなものからできるとかあるのだが、REグィリー『魔女と魔術の事典』に、カンドンブレ ウンバンダの信徒がお願ひするエクスは「自然の原初的な力」を指すエクスへお願ひするとある。ただこっちはトリックスター的な性格を持つとか道路の神エレッグアと関連するとかである。神様は
 Zambi(至高神ザンビ) preto velho(プレットヴォエーリョ 黒人奴隷の賢者) caboclo(インディオの狩人カボクロ) cliança(子供の神クリアンサ) exu(欧州や東洋などの移民エシュ)

 クレオール オロドゥマーレとかなんかを中心に据えるなんぞ。コンゴ―系のバンツー人が作った宗教 パロモンテのベースになったトンブクトゥのイスラムの御バカタレの宗教がどうたらで、ヴ―ドゥーとサンテリーアに派生したそのカルトのおまけで降魔物破邪系がなんぞの契機で現代によみがへった―とか。ゾンビーもおまけでとか。

 ヴードゥーには何とかブリジッドと言ふロアがゐらっしゃるが、彼女はスコットランドの方ださうである。あとフランス系のロアもゐると壇原照和『ヴードゥー大全』に書いてある。

 大航海時代とか、ポルトガル人のド畜生が使ったアフリカ系の人を指す業界用語が「カフル」で、主にモザンビーク関係から狩り集められたとか、後のクロンボは大体西アフリカからとか、いろいろ。おぉ、フランス人が黒人の祖霊を拝むと言ふ「動物の習性」へ恐れをなし弾圧したのと若干対蹠的にポルトガル人やスペイン人は、そのキンバンダとかマクンバといふクロンボの魔道へ興味を持ち、実践する人も出たので、ラテンアメリカ系ではいろいろ混ざりまくってゐる。

檀原照和説ではサンテリアのイェマヤ大明神は他の男性神とのお付き合ひがかなり多く、軍神オグンから兵器の扱ひを、農耕神オリシャ・オコから農業を、占ひの神オルンラから占術を習ふと言ふのが檀原先生が収録したもので、他の男性神とのおつきあひの可能性もあるとか。さらに八柱ゐるイェマヤのカミーノさんは、七色のスカートを穿いて戦に臨むイェマヤ・アウォジョ、鍛冶屋オグン・アラグ・べデの嫁で、山刀を持ち旦那ゆかりの鎖を体へ巻き付け戦に出るイェマヤ・オクティあるいはオグンデ、など物騒な方が。あとは
yemaya mayelewo 森の泉に住み薬草に関してすさまじい知識を持つ。オグンの他薬草のオリシャ・オサイン、オチュンのカミーノで貧しい格好のイブ・イコレかなんかと関連する。
yemaya achaba オルーラの嫁で彼よりも占術に長けてゐたので別れた。頑固で強力なので、a怒ると津波を興して大地をめちゃめちゃにするb伺ひを立てる時には背中からしないと眼力でやられる
yemaya konla 海藻が絡み波が打ち付ける岸辺に住む。航海士で、舵やスクリュウの守護者
yemaya asesu 海の泡や仮設トイレの汚水の中(死者が住むっていんへるの)に住み、死者を伴って捧げものを受け取り、ゆっくりと願ひを叶へる
yemaya okoto お母さんで、九色のドレスを着、赤潮に住む。子供をイジメるやつには虐待をする。
yemaya agana 深海にすむ 取り憑かれると土砂降りになる

Yeye Omo eja「ジェジェ・オモ・エハ」(魚の子)の略称らしいイェマヤの垂迹した形が「規則の聖母」Virgen de la Reglaと言ふ、海関係の守護をなさるメラニン多めのマリア様。

 マリアンナあるいはメアリー・アン  革命期の共和主義者の組織の名前とか、ブラック企業の社長だかを粉砕する娘などを指した。同性愛者のアイコンとかヴィクトリア朝のメイドさんの名、洋装店のマネキン人形をさすとかはいいや。

シーラ・ナ・ギグ(Sheela na Gig)井村君江『妖精学大全』でシーラオヴザブレスト、「乳房のシーラ」の意である説があり、さらに数的な豊乳の者があるとか。十二世紀ころのアイルランドの教会で、多分フランスのガーゴイルってふかガルグイユ、などのやうに、魔除けとして置かれる。ケルトの大地母神なので、UK全土の他、南仏にもあったらしい。大地母神であるため、Divine hagとされる他に、豊穣と死や破壊も司る。バーバラ・G=ウォーカー『神話・伝承事典―失われた女神たちの復権』(おろろんおろろん)では、カリアッハ関係と、カーリー女神の関係も関連するとか、うわぁぁぁぁぁ。タッギはなぁ。でも玄関とかにまんこをくぱぁっとした女性像があるのはいいと思ふのだ。

 『クーリーの牛争い』たりい。「全裸女性の前見せ」による呪術は出るんだよ。

 陽気なシーラ(荒木正純、松田英訳)のまんこの形ヴェシカ・ピシスはフリーメイソンリーの関係。

 Nekham フリーメイソンリーの儀礼。復讐なのだがそれに関する言訳がユダヤ系に関するものなので、色々困るらしい。

 スコッツメイデン ギロチンかなんか。GibbetかGuilotinを指して「スコティッシュメイデン」といふとWIKIに書いてある。

深見真『ヴァーティゴ』の人は、ぴっちりスーツドおねいさんで眼鏡っこで「レーティアリウス」なので昨今の「とにかくああ言ふのはジャヴェリン」にアレして、投擲の人で、ジャヴェリンスロウワ―を。いつの間にかこの筋はメキシコ王朝(現代政権でない)がその辺の諸々の諸外国へ行きまくり、投槍器の呼称を、自分の文化圏の語「アトゥル・アトゥル」で使用させるべく頑張ってゐるので、ウイグルのスローイングスピアラー(浦沢直樹『マスターキートン』)もオーストラリアのウーメラも、英語での表記でなくて「アトラトル」になっとる。

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