• エッセイ・ノンフィクション
  • 創作論・評論

牡っぽい

 精包 注射器のやうな精包を腕で卵室っぽい処へ入れるイカ。生でイカを食べる際、これが来る。アオイガイは矮雄な上に交接腕が、ジョルジュ・キュヴィエによって寄生虫と言はれ、つけられた名前の「ヘクトコティルス」は、交接腕を指す語として現在でも使はれてゐる。キュヴィエ先生に申し訳が。殻を作る過程に関してアオイガイとアンモナイトの関係は面白いと思ふのだがえーと。

 カギムシ 雄が精包を雌の体の適当な所へ付けると、雌は皮膚を溶かしてそれを受け入れ、一本しかない「血管みたいなの」を介して精子貯蔵庫へ持ってく。とてもキモい。しかも初めての娘さんに会ったオスは、頭に生える「精包突っ込み器」で膣へ入れる。とても気持ち悪い。卵生の他、種によってはこの「ロンパースを穿いたムカデ」は子供を直接ひ、いやぁあああああ。

 ヒゲブトハネカクシの精包は、洋ナシ形で、なんとなくの自律性を持ち、入った先の精子貯蔵庫へ根性で行き、ぷくっと膨れて前のやつを除ける機能がある。精子貯蔵庫には牙があるのだが、ソレで包を開けるのはメスの一存。

矮雄でネタと言ふのは『木星強奪』とやらのCYGNANさんはそんな感じ。アメリカと支那かー。

ナメック星人みたいな。かつて有性生殖もできたのだが、諸般の事情で単為生殖せざるを得なくなった皆さん。

雄性器が何がしかの形で存在する。実は奇妙な形での精包であるとか。
光合成とか水素イオンがどうたらは当たるかどうかがわからないのだが、さう言ふわけで「多数ある心臓」は当たる。

『Right hand of dextra』(未訳)とやらのDextranも矮雄で、光合成するくらゐ。と書いてゐる資料のWDバーロウ大先生が、雌は根っこで移動とか「実」の腕とか、どの辺まで記述に基づいてるのか不明らしい。

 意味のある音 社会性 傳播 文法 で、何か二つくらゐを持つ生物。傳播がどうたらで、感覚便乗がどうたらと言ふ可能性は、ジュウシマツは「語彙」の多い歌を聴くと、卵の量が増える割に、なんぞ野郎の伝播できる歌の量がショボいと言ふのが。

 WDバーロウ『Expedition』まづこれが未訳 これの映像化作品『エイリアンプラネット』に出てこない生物Sack Back。惑星DarwinⅣでは、一酸化二水素といふか海が小さくなり黴菌のお腹に入ってゐるので、そこはぶにぶにしてゐる。そのぶにぶに海の浜辺にゐる生物で、雌は砂中にゐて、三本足を持つ雄が、栄養分を背中の袋に溜めるべく頑張って、何頭かの奥さん(多分)へ餌をやる。イラストには雄に4本目の足(下ネタらしい) 映像化作品に出てくる調査メカの方が。ダーウィンⅣにゴードツリーってふのあるんだよな。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する