フォモール
ファハンは面白いのだが、無視する方向で。ただ、フォモールの語源はFogh(略奪)とMara(海)の合成語で、ファハンの語源説で水属性の精霊を指すスコティッシュゲール語フーハン
(フーアとかヴーアの複数形)がどうたらといふのがある。
フォモールについて、水木しげる『妖精大百科』では衒ひなくエリンの土人である可能性をあげる。アンナ・フランクリンは「クロマニョン人が見たネアンデルタール人」説(『図説妖精百科』)を上げる。へー。Ｐ・マッカ―ナもＹ・ブレキリアンもＪ・ミランダもＫＭブリッグズ大先生様も土人説を上げるが、『幻獣大全』によればノルドの人がお国での玉座にふんぞり返ってゐることがあるので、北欧人説がある他、石材がアフリカ産だとする記述があるのでクロンボ説がある。へー。でかいらしいフィル・ボルグの人とフォモールの人がまぐはってでき、後にフォモーリアン玉座へ落ち着くインジッヒ・マクドウナンさんは、「浅黒い肌の」とか言はれる。彼らの田舎「荒波のロッホラン」(Lochlann)がアフリカと北欧の可能性があるんか。
一回目ケスィル「Cessair」さん、は別にいいらしい。二回目の入植者パルホーロンさんは、キッホル王率ゐるフォモール軍を一応ボッコボコにする。が、伝染病が来て全滅する。三回目のNemhed(ネヴェズ ゲール語関係とかヘブライ語ではＭ音とＷ音が舌の上でぐりぐりするのでかういふ表記で、マン島でフォモールみのある巨人は発音が「フォール」で表記は「Foawr」)族は当初、フォモールを土方としてお願ひしてた。その仕事が異常な高効率だったのでネヴェズ王、フォモールをぶっ殺す。他ドロドロのぐじゃぐじゃの果てに、フォモールによる凶悪極まる圧政ができるが、なんかネヴェズの皆さん抵抗してたり立ち上がってフォモール王コナンをボコにしてたりした果てに、三十人まで激減したネヴェズさん負け出る。後の、フィルボルグ族は比較的フォモールと仲良くする。『幻獣大全』の方だと、トゥアハデダナンの皆さんと、他のドロドロが展開してゐるが、フォモールさんはブレス王(『混沌の神々』でもアレ)がどうたらの後でどっかへ追ひやられるので、ダヌーの子らの内の、ダグザ大明神の逸物一本での下半身派閥による統治関係が無い。
妖精ご飯 フォイゾンと呼ばれる麦などのなんぞを食ふ彼らは、人間へ穀物などを借りに来るが、ちゃんとした量を返す。彼らはソレを人間にも要求する。
Stroke 中風。妖精に撃たれてこんなんなったとされた。あとストロークは、アブラムシの出すなんぞでエルフ(小さいフェアリー系)の食物も指したさうである。全く関係が無いのだが、「中風」は、なんぞ風邪(これの方も神の名前)の一種の呼称でもあった。
社会性生物 二世帯住宅に住む。王 女王 子育て個体とお子さんで構成。
アブラムシさんはある周期で野郎がひりだされるほかはメスの単為生殖で、集団生活をしてゐる。その為、何齢幼虫にしかならない肉弾系戦闘ロリメイド個体(繁殖個体ほかのおしっこを処分する仕事もする)が何匹か発生する。肉弾系は牙系と腕っぷし系など種によってバリエーションがある。
土方メカみたいなポジションで、皮膚から排泄される物とかまで啜り上げて食物にする全身ぴっちりスーツが出る言訳。ううーむ。沼昭三『家畜人ヤプー』で神としての白人女性がウンコみたいなもの食ってた気が。押井守御大が世界初のＯＶＡ『ダロス』を作ってゐたと言ふのを踏まへてなほ、荒川弘『百姓貴族』での、「女性も特殊車両の免許を持たされる」北海道のアレを『機動警察パトレイバー』のイメージソースに入れたいモチベがなんか。