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コボルトさんが励んでくれない

 土性 『ファイティングファンタジー』での最強の精霊 と言ふ設定。

 全然関係ないけど支那の他の文献で、使徒としての「羯諦」が出て来た。おお。で設定上どう言ふのかはわからないが羯諦と言ふ使徒が出て来る『西遊記』で、地仙は結構高カスト。墨子とかの所属する地仙がなんで高い設定なのかは不明。W・シェイクスピア 『テンペスト』新書館版 エドマンド・デュラック挿絵 解説が荒俣宏(プロスペロ=ジョン・ディー説を唱へる)とか、Scamel(海岸に生息し岩場へ営巣する卵生生物である他は一切が不明)が「カケス」とか、いろいろ。それに出て来る「悪魔と付き合う際は長柄のスプーンを」と言ふのを何とか、『西遊記』で「刀圭」(医療用の、漢方薬計量スプーン)を土属性ターム(通常の五行説では無視される 戊己の合体して二で割った字である刀と稼穡だから「土×2」とかの言訳があるらしい)と言ひ張ってゐるとかをあれしてなんか。

 キャリバン/プリアポスラインと、アレグザンダー・ポープ『髪盗人』のウンブリエル。あー。アト・ド=ヴリースが関連を示唆するアヴァギュドゥの父親であるテギドヴォエルは、水属性っぽい。

 コーボルト に関する資料がない。ホルヘ・ルイス・ボルヘス『幻獣なんとか』にあったと思ったんだけど見つからん。ハードカヴァーの表紙、スズキコージ大先生のチェシャ猫がトラウマ級で好きなのだが、ABC順でなくてあいうえお順にした上「ちんば」をアレした為、「選民としてのかたわ」の非東アジア系のアレである「ちんばのウーフニック」が「足萎えのウーフニック」になって「ア・バオ・ア・クゥー」が最初の奴にならない文庫版が、よいな。

ゲーテの『ファウスト』に「Kobold sich mühen」と サラマンダよなんとか、ウンディーネよなんたら、シルフよなんちゃらの次に出て来るやうに、コボルトさんはドイツの土属性の精霊で、ローズマリ・エレン・グィリーによれば、ボガートやブラウニー系の「家につく系」と、ノッカーのやうな「山系」がゐるさうである。ハインツァ、メンケン ヴァルター(『妖怪と精霊の事典』182頁)と言ふ呼称があるとか、サクソニーでは、ビールザールと言ふコボルドがゐて、ビールの地下貯蔵庫でジョッキや瓶を洗ってくれる代り、ビールを一杯上げないといけないとか。
 REグィリー大先生は、フェミの人「なので怪しい」(ワールドオヴダークネスで「フェミ」な種族がいくつか出て来るが、スピリチュアルフェミニスムと言ふのがあるらしい)んだかフェミの人「なのにしっかりしてる」んだかフェミの人「なので対象を客観的に」なんだかが微妙で、女の人のジェンダーロールでの「フォークロアスタディのスキル」がなんとか認められる、野生の民俗学者(なんかのちゃんとした事象をきちんと紹介して、フェミのご意見が付くと言ふ形で描かれてゐる筈)で良いと思ったので『魔女を魔術の事典』は買ったことがあるのだが―グダグダ。『妖怪と~』は資料になるっぽいんだけどもー。英語版のWIKIでハインツェルメンヒェンとヴァルターは採用してゐる。

 コボルドの足跡を何とかせんとして逃げられた話があった。へー。

コボルドは、猫 蝙蝠 蛇 あと種類によってはテンの形をとる。また、英語版のWIKIによれば「Klabautermann」と呼ばれる、海コボルドがゐる。えー。あとツゲかなんかとアルラウネがコボルトの一名とされる。えー。それからマルティン・ルターはイザヤ書34章14節に出るリリス!!をコボルトとしてゐる。火属性でも語られる。

  野干(ぬばたまでなくてジャッカルの方)は火属性(哺乳類なのに)とされる他、狐が土属性(哺乳類なのに)とされる。D&Dのモンスターデザインの人がアレなのが。

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