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焼きなおせると思う多分

『CHARON』山田恵傭
 ギリシャ神話の関係は鉄板で固いんだ その筈なんだ。「あと一塩足せばなんとかなる」とかでもない。

 異星人 詳細は不明 “怖ろしく長命”である他死なないことはなく、生物へのミトコンドリアの挿入は彼らの関与によるもので、ガス交換で酸素を吸入し、人間と交配が可能だか何だか。人類を作った。彼らの前線基地は月におかれ、そこでいろいろの計画が実行された。
 ナスカの地上絵やゲートに関する共通のデザインについて、山田恵傭先生がどう思ってるか結局不明(月に描かれた絵の方が先と言ふ設定であるが、異星人が描いたといふ具体的な描写はない)であるが、「宇宙人がやった」説はポリコレに基づいて却下。

 ウィンザー家が出てくる。その娘マルグリットの愛称は「ペギー」であるが、マリーと呼ばせてゐる。アリス・リデルの妹はイーディスなのに何故か「マチルダ」と呼ばれてゐたし(なので『不思議の国のアリス』の劇中話には、三人姉妹を指すはずの「LC(ロリーナ・シャーロット)Lacie(Aliceのアナグラム)」の次にマチルダの愛称である「ティリー」が登場する)、小説家の新井素子先生は幼少期、周りへ自分の名前を「すみれゆりこ」と呼ばせてゐたので、ツッコミの点といふわけでもない。さう言へばウィンザー家は宇宙人の血が入ってる説があった。(最近ユダヤ人の血が入ってる説を知る)

 マフィアの、統合された組織のできる可能性。他、マルタ騎士団とかコロンブス騎士会とかジェイソンズ(軍事‍技術に関する評価をする科学者の協会。トンデモさん関係では「三極委員会の上級委員からなるジェイソン協会、新世界秩序、外交問題評議会とパイプがある」と言はれてゐる)、その外交問題評議会の関係。

 国際基督教連合とかなんか。ちなみにアメリカではキリスト教の統合も悪い物らしい。カトリックとかあると悪の権化になるとか何とか。それをしてなほ「ざっくりアブラハムズカルト」ができる可能性。そこのアサシン関係(カンナ派とかなんか)

 主人公らを連れていく宇宙船がなんか(「六千万年ぶり」と言ふセリフがあるのでさう言ふなんからしい)を所蔵してゐるので、パターンとして、月へ行く関係であるが、でも浦島太郎をアレする。「おっさんあるいは兄さんが龍宮場へ行く~飲めや歌えの大騒ぎ~帰るに際してなんぞのアイテム(用法容量を理解の上正しくお使いくださいといふ注釈付き)をお土産にもらう~それを使って田舎で名士になる」といふフォーマットの中に、やんごとなき雅なかたの他、安倍晴明といふ方もゐたなぁと思ってゐたら、荒俣宏『夢々』(新書館版と集英社版では出てこないんだよ。この本屋はみんないい仕事しやがって)でそれが出てきた。うきき=カメ説(マンボウ説もあるさうな)は、いいや。なほ浦島太郎はそのフォーマットで語られる話ヒエラルキーの最低カストに位置する。

 “二千七百万年に一回イヴェントがあった”説、ビッグ5他の、気合の入ったカタストロフは説明しうるがジュラ紀はお休みである件について、山本弘『神は沈黙せず』を参照して何とか言ふとか。別(七千万年に一遍説もある)のを使ふとか。

 異星人案としての象さん系 ビナヤカ ガナパティ ガネーシャを。歓喜天は「霊が集まる」言訳に出てくるらしい。『降伏の儀式』の異星人は象のやうな形をとる。『英雄コナン』の方で、スペースインドぞうが出てくる。虫もあった。

 移民の人は「ハイドロジェノソーマ(ハイパーミトコンドリア)」を持ってゐるとか。そんで葉緑素を自前の者として持つ(のでそっちが死ぬとかはあり得ない)とか。ハテナアレ二コラは人為的に出来たやつとか。

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