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トロル!トロルなのね!

 トロル。妖精の一種 巨人とされる。
 醜い。鼻がでかい。尻尾を持つ。魔法が使へる。
 灰色の服を着て、赤い帽子をかぶる(水木しげる『妖精なんでも入門』)

 ハルドゥーフォーク フルドレ フルドラ。人間のやうなもの。『萌える!淫魔事典 』ではフルドラをエルフの一種として淫魔とする。あとドワーフの一種とする説もある(A・ガーナー『ブリジンガメンの魔法の宝石』) Truth in fantasy関係、 『幻獣大全』ではトロルの一種とする。なほ、K・M=ブリッグズは、スコットランドのハイランド系エルフ(人並みの背丈とする 牛のなんかがある 人攫ひとかする)について、ハルドゥーフォークの影響を示唆してゐる(『妖精事典』エルフの項)。

イングリット&エドガー=ドーレア『トロールものがたり』では、フルドラはハルダーと表記され、トロール、ノームと結束が固い一族で、牛の尻尾を持つほか、娘さんは緑色の服を着た美形のおねいさんで、野郎はアレとする。で牛を飼ふ。トロールが取り替へたことのある、奪還された後の子供(トロルの魔道は効かない)が大きくなったのを誘惑する。あっちへ行くと魂のないものとしていい生活をした後死ぬが、フルドレを嫁として結婚しこっちで生活させると尻尾が抜け、人間になる。さらにノームの加護も得られる。そのあいだの子供もトロールの誑かし術が効かない。さらにこの混血はその能力でもってトロールをしばく。なんつうか。

 イヴが洗ってた時に来た唯一神へ、隠して見せなかった子供の子孫で、彼らは隠れたものとなったと言はれる。

 灰色の服を着、フルダルホットとかフリズスヒャールムとか言はれる赤い帽子で、見えなくなるといふ。野郎はさうする。娘は牛の尾を持ち、人間を誑かす。

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