• エッセイ・ノンフィクション
  • 創作論・評論

通信手段

 両親との仲が良かったグラハム・ベルはつんぼのママと、お父上の作った手話で以て話し、あの、ヘレン・ケラーがどうたらは有名だけれども、渡米の後、聾者用の学校作ってさういふ処の生徒さんの適当なのを、嫁にしたさうである。

 さういふ経緯を持つため、グラハム・ベルは当初、聾唖者も使へるaメールを受信(いはゆる電信)する機能を付けbて言ふか受信機能のみでcゆくゆくは携帯を目指した、電話っつうか受話器、を作らうとしてたさうである。何故かスマートフォンまでグラハム・ベルの計画に則ってゐる(厳密には対話機構は想定外だったわけだが)といふ奇妙なアレが。さう言へば『風立ちぬ(ジブリアニメの方の)』や『となりのトトロ』『紅の豚』に登場する電話は、受話器とマイクが離れてゐる。ヴィクトリア朝のナニでトイレットペーパーみたいなのを付けた携帯無線電話のごついやつをもつ人が出てくるのはー、なんといふかそのぉー、うーん。

 二十一世紀、「夢のクレヨン王国」のアニメにも携帯電話が出てきた、が、さう言ふ「異世界で古代欧州な世界なのに携帯電話があるとか」の設定を見ると何だかなぁ感があるが、ロバート・E=ハワードの『英雄コナン』でも、魔女サロメが部下の魔道士と水晶球による通信をしてたり、する。

「大江戸ロケット(アニメの方)」で、パソコンとかTVが一応あるといふ世界観でかつ、江戸時代のその辺に「掲示板」が登場し、誰ぞが質問を書いておくと誰ぞ親切さんが回答を書いてくれると言ふものとして機能してゐた。はい。お寺の脇に算額と呼ばれる問題があってなんとかかんとか
といふ歴史考証をなんとかしたやつの筈。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する