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神様関係

中東かどっかあの辺の、ラシャプウといふ、御国では疫病とか戦争とか焔とかを司る凶悪な神様であるが、奴隷として引っ張られた人にも慈悲を垂れる関係で、エジプトとかではエジプト人とかからも崇拝され、結構信仰が広まった、と言ふのの次に、ローマ時代、まぁ本地を「ヘラクレス」にされてまた広まった、とかの伝承を拾ってどうするか悩んでゐると、ラブレー『パンタグリュエル物語』で、ヘラクレス渡仏伝説、といふのが紹介されてゐた。うーん。
 『ヨブ記』では「レシェフの子ら」(火の粉)が舞ふ世界はなんたらと言はれ、他では「熱病(爆炎を司る神様で病気の神様なので熱いのである)」とか訳され、『雅歌』8:6では「愛は死のように強く キンアー(情熱の方だけどyhvhは妬む神でありこの語はそれを指す)は墓のように残酷」の次に「そのきらめき(レシェフ)は火のきらめき 最もはげしい炎(言語を直訳すると「ヤハウェの炎」)」とか出てくる。
 『ハバクク書』3:5では「デベル(悪疫)はその方の前に」の次に、「レシェフはその方の歩みとともに」とか出てくる。
 なかなかかっこいい。

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