白川静説における、斧関係の資料を繰り、アクシオマンサーとかの適当なタームを付けてなんかせんとして忘れる。アクシオマンシーは、フランソワ・ラブレーの頃のフランスとかにあった、斧で行ふ占術。
秋津島の儀礼で、なる木責めとか柿いじめと言ふのがある。鉞でカキなどの木をちょっと傷つけて
「なり候か成り候か」
と言って、相方が筆でおかゆかなんかを傷口へ塗りながら
「なりますなります」
と言ふもの。召喚の言訳になる筈。
K・セリグマン『魔術』では、白魔術の典型として、大なべをぐつぐつしつつ、板を立てかけてそこへ突き立てた鉞から乳を搾る魔術が紹介されてゐる(p289~290)。
草野 巧『図解 黒魔術 』で、同様の魔術が、「黒魔術」として紹介されてゐたが(その辺のミルクを盗むとされる)まあいいわ。