狼と人のマルジナリア 赤ずきん伝承のやうな狼と人の間のグダグダ観は秋津島にもあったらしい。
ペガソフェラエ(DNAレヴェルでは奇蹄類と翼手目と食肉目は近縁種ださうである)とか何とかいふと、キリンとラッコの相の子とかできるとかになるので、あまりぱっとしないマレーバクとジャガランディとのダブルとか、シロヘラコウモリとリカオンのインターブリードとかの辺は却下。なほ人間の入る関係とペガソフェラエはボレオテリアといふでかい括では同じ一族。
南方熊楠によれば、東アジアウルフは振り向けるが欧州ウルフは、振り向けないといはれる。両方カニス・ルプスなのだが。
『もののけ姫』では、狼と鍛冶屋は対立してゐたが、あまりさう言ふのはなかったらしい。
長野の人なので気が狂ったやうに発行される地元の出版物を何となく見てゐるのだが、小学校の頃読んでた田舎の出版物の怪談、ちなみに口承伝承を再話してゐるやつは、作家のアレンジがあるため微妙にコレジャナイ感があった、に出てくる、狼さんのパックの中にホモサピのばあさまにしか見えん物体がー、と言ふの。落ちが「狼に交じったばあさまがワシにも分けてくれや と言いました」
欲望に弱いケモ耳おねえさん~に振り回される、土人でなくても可~関係が破たんするオチ。
カニス・ホドフィラックスさんは、普通の亜種系と、多分原始的な狼ぢゃね?系の二種類の可能性があるさうである。二種もゐたのか。
ニホンオオカミ=エルヴィス分類群な可能性は、實吉達郎先生が大昔に言ってた気が。(ヤマイヌは毒を持つと言はれるので、「病犬」説があるにはある)アレは「日本ドール」の可能性だったか(うろ覚え)
あと、ヘブライ語圏ではざっくりわんこ系は「世界の中心で愛を叫んだ獣」はジャッカル寄りだけどもそんな関係であるが、おお、ローマ辺の娼婦の呼称で狼と言ふのがあった。秋津島ウルフさんは、まんこを見せないとか、やってるところ観ちゃった人は復讐されるとか、人間のソレ(性器)見せると逃げるとか貞節とされる。
わんこヘイターであったW・シェイクスピア『マクベス』に出る犬の羅列「greyhounds(グレイハウンド) 、mongrels (雑種)、spaniels(スパニエル) 、curs(雑種)、shoughs(シャギーな犬)、 water rugs(ウォータースパニエル)」