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マチウをめぐる今日このごろ。〜 Writer at Work 05/09

 まず先に先頭に書き加えた〈[生誕篇]のあらすじ〉について。
 これは、Twitterに書き込んだ文章でほぼ私の意図は言い尽くしたと思うので、それを全文引用することにします。

「[揺籃篇]に〈[生誕篇]のあらすじ〉を追加しました。第2部をこのまま書きつづけるとしても、長大な[生誕篇]をまず(先に)読むことを前提とするのはやっぱり無理があるだろうと判断したからです。ネタバレは当然含まれますが、その経緯や理由は当然本編抜きではわかりません。そこに興味を持ってもらうことこそ〈あらすじ〉の役割だろうし、「マチウ」をより身近に感じてもらえると思います。これを読んでから[生誕篇]に取り組む意味も十分にあるはずです。ですから、〝読む・読まない〟は読者の方が各自でご判断いただきたいと思います。よろしく。とにかく第2部、頑張りますよ。」

 ということです。ようするに、より読みやすくガイドラインか俯瞰的な見取り図のようなものにしたいということです。例えば、映画の予告編とか事前にもたらされる様々な情報を、ネタバレとかよけいなリークとか考えないでしょう。実際に本編を読むときに新鮮さが損なわれるような書き方はしてないつもりですし、もっと言えば、「再読に堪えないものは書かない」というのが私の信条の1つでもあります。「聖エルザ」を読んでいただいた方ならわかっていただけるはずです。あの程度のもので読む気が失せることはないと思います。

 さて、本題は、プロローグの「Wandering Warriors 傭兵狩り」と「Southward Bound 南国の晩夏」です。

 実は、書いたのは「晩夏」のほうが先で、「傭兵狩り」はもっと後になっていたのです。たぶん、[生誕篇]とはまったく違ったノリで、違った雰囲気を出したいというのがあったのだろうと思います。[生誕篇]では悲劇のヒーローとして終始したロッシュが自己回復をとげていく風景を、と考えたときに、このような滑り出しになったのかな、と。その成果は、[揺籃篇]の前半を通して描いていくつもりです。うまくいけばいいなと願っています。

 ですが、まだこの2パートの順番は迷っています。理由の1つは、「傭兵狩り」が[生誕篇]のプロローグと似ている気がするからです。マチウの話なんだからやっぱりマチウに出てきてもらわないと、と思うのですが、どうなんでしょうね?

 これが最初の、いわば実験です。私も何度も読み返してみますが、どうかご意見をお寄せください。もちろん、「晩夏」「傭兵」というだけでも結構ですから。

 では、また次回の更新で。

追伸
 「晩夏」の1には「カスケード城」とタイトルを振ったのをすっかり忘れていました。「晩夏」にはもちろん続きがあります。ですが、ここまででプロローグにできるかどうかということです。ちなみに、「傭兵」のほうはこれだけで、次はまったく別のシーンへ飛びます。あしからず。

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