さて、待ちに待ったゴールデンウィークです。

 新作公開開始に合わせて、タイトルも「傭兵たちをめぐる今日このごろ……」に変更しました。「マチウ」本編とはまた違った、個性的でストレートに荒くれている傭兵たちが続々登場してきますからね。お楽しみに!

 この時期に新作のスタートを切れるというのは、実に気分がいいですね。GW中にできるかぎりスパートして、それなりの見通しがつくところまでなんとかたどり着いておきたいものだと思っています。

 書き出しの部分については少なからず迷いました。古くは「聖エルザ」までさかのぼるけれども、作品としてのまとまりをつけるのに不可欠だったと思われる「集結!」のプロローグは、文庫版を出版する際に書き下ろしたものでした。
「マチウ」本編にしても、三人の父親が出てくるという形の序章を書き加える必要を感じたのは、かなり執筆が進んだ後のことです。「ボコイ」の場合も、カクヨムへ発表することを決めたとき、リョウマとおいらの歴史大逆転物語というテーマへと焦点をしぼるために、なるべくスムースな導入部を、と考慮して付け加えたものです。

 で、今回のマチウ外伝「傭兵よ、なぜ子どもを背負って戦うのか」ですが、構想はかなり先のところまで煮詰めてあるものの、プロローグとしてどのようなものが必要なのかがまだはっきりと見えてきていません。

 最初のパートを〝序章〟というタイトルづけでリリースしましたが、これはやはり〝第一章〟の第一話だなと思い直しました。当初はこの部分に、本編の時系列ではどのあたりに来るものなのかとか、傭兵2人+子どもという不思議な三人組の関係性などの基本情報を入れるつもりでした。しかし、そうなると必然的に長いプロローグとなり、せっかくの新キャラクターとのエピソードの印象も薄らいでしまうおそれがあります。

 そこで思いついたのが、この「外伝」を読むにあたって最低限必要な情報を含んだエピソードを先行する本編から抜粋し、後にプロローグを書き加えるかもしれない冒頭部分に挿入しておくという荒技でした! なので、〝導入部〟という意味で作品の一部にあたる「プロローグ」ではなく、〝前提〟にあたるものという意味で「プレ/ローグ」なる造語も考え出しました。

 引用した個所は、まず[揺籃篇]の冒頭に掲げた〈[胎動篇・生誕篇]のあらすじ〉で、舞台となる遠未来世界の様相と物語の大きな枠組みを知ってもらうことができるはずです。もう一つは、[生誕篇]の最終話〈カゴに入った幼児〉で、この三人組が生まれたいきさつがコンパクトな形でまとめられています。時系列的にも、物語的にも、「外伝」はここからまっすぐつながっていくものになります。

 これらを読んでいただければ、たとえまだ「マチウ」本編にまったく触れていない方にも、「外伝」に取りかかるのにほとんど障害がなくなるはずですし、十分楽しんでもらうことができると思います。その上で興味を持たれたなら、本編にあらためて取りかかってもらえればいいのです。

 さあ、これで心置きなく続編の執筆に専念できます。まだGWは始まったばかり。
「行くぞ!」

2件のコメント

  • お久しぶりです。以前バルバロさま主催の自主企画「物語入り口調査」にて、大変お世話になったぴ~とるいじです。覚えておいででしょうか。
    その節は大変ご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。

    実は無礼極まりないお願いがあり、訪れさせて頂きました。
    偉大な先達で在らせられる松枝蔵人様に対して恐縮の限りではありますが、私は拙作を推敲中でして。それに際して、悩みに悩んでいる最中なのです。現在5話まで書き上げ公開していますが、第1話から先を読んでもらえないのです。読まれないと決めつけるには時期尚早であり、研鑽が足りぬとも自覚しております。
    しかしながら、私は耐えられないのです。旧作から推敲し書き上げたにも関わらずに、こうまで読まれないのは何かしら問題点があると。そうは思うのですが、なにぶん作者故にその問題点が見えないのです。
    この不安が拭えずに日々を送り、憔悴していしまい筆が執れません。

    そこでどうか、偉大な先達で在らせられる松枝蔵人様のお力添えを是非頂戴したく、ご依頼に来た次第です。
    以前にお世話になった物語入り口調査と同様に「第1話のみ」にて批評しては頂けないでしょうか。
    批評のやり方などは一任致します。無理せずにお時間ある際にお願いできればと思っております。

    ご依頼したい小説は「探偵 神門十夜 物怪奇譚」の「第1話」です。
    この愚か者めに一喝をば、お願い致します。

  • お久しぶりです。
    まずは、大変返事が遅れましたこと、ここに深くお詫び申し上げます。誠に失礼致しました。
    お言葉を受け止める時間。その有り難い言葉を受け、私の中で思うところが出来ました。そして、自分を見つめ直すと同時に、試行錯誤を行う内にこれほどの時間が経ってしまいました。本当に申し訳ありません。
    感謝しても、しきれない程の無礼なお願いをしたにも関わらずにこの体たらく。

    頂いた批評は、お願いした通りに「一喝」でした。おかげさまで、目が覚めました。又、執筆活動を楽しみながらも研鑽を続ける活力ともなりました。
    これからも ‟偉大な” 先達として、そして ‟同志” としても、どうかお付き合いして頂けることを切に願います。

    この度は、誠にありがとうございました。

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