われもこう

この一年で詠んだ千首の中から厳選したものを投稿します。おそらく過剰ではないでしょう。

洗濯物の匂いを嗅ぐたびに思い出す、一枚の札。 春すぎて　夏来にけらし　白妙の　 衣ほすてふ　天の香具山 なのに、彼女の顔と名前が思い出せない。 茫漠とした春の花曇りの空か…

日記です

どこから読んでも構いません。

ライオンの掟の中で ぼうやとおうさまは強く美しい道を歩む

思った通りに書いてます

時折聴こえる遠い自分からの声に耳を澄ませる

主人を亡くし、町を彷徨う犬が出会ったのは、愛らしい栗毛の少女、エマ。 外出を禁じられ、家の中でばかり過ごすエマの夢は、ルピナスが咲く丘に行くことでした。

僕たちは寂れたビルの屋上で、飽きることもなく空を見ていた。

鏡のなかのぼくは、ぼくじゃなかった。影だった。

だれもが生まれたときに、ひとつだけのココロを貰う。縦・橫・高さが七センチの立方体。その箱が、ココロだ。だれにも中身はわからない。

部屋で眠ろうとすると、声がする。どこかのだれかの内見の声。その声によると、自分はもうすぐ死ぬらしい。

あと三分で、七歳の誕生日。少女は眠れなかった。

歌詞、日記、思いついたこと、音楽のこと

夢日記はよくないらしいので、図鑑のような形式で僕が何度か見た夢を書いています。

白雪工房様主催の自主企画に向けての作品、第二弾です。追記課題は私の手に余るものだったので、別のお題での挑戦です。選んだのは「過去」、「ヒト」、「拳銃」、「傘」、「テセウスの船」。…

マサシとヤスシ。ふたりの幽霊。きょうも、死んでいます。きょうも、死で遊んでいます。

山の上に、吸血鬼たちの学び舎はあった。彼らは学び、遊び、血を飲み、穏やかな日常を送っていた。ぼんやりとした死と忘却の予感に浸されながら。ある日、生徒のひとりである光岡正は、森木明…

好きなゲームをぼんやり思い出しながら、ぼんやり言葉を書いてみたり。紹介やレビューではまったくないので、よくわからない妄言になりそう。

夕暮れの帰り道を、母親と息子は歩いていた。息子は社会からずれていた。息子は社会と食い違っていた。息子には線が理解できなかった。

マフユフミの詩のかたまり、第８弾。 日常、思い、風景、さまざまなものを言葉にしてゆきます。

とある時代の、とある場所。 何気ない世界の……けれど、誰かにとっては特別な場所で紡がれる、五つの物語。 ・彼女の名前 月に一度だけ出会う“彼女”と、自分でも気づいていない密か…

詩というか、掌編というか、なんなのか。気分の垂れ流し。棘の雪が降ってきました。

秋らしい雨の日を過ごす、しあわせな女学生の詩

ポジティブも、ネガティブも、どっちもいいよね？たぶん、きっと。

死者が死者だった古き良き時代は過ぎ去り、甦りとそれに付随する犯罪が生まれた。骸と屍。システムはそう規定した。死体の刑事が、死体の犯罪者を駆逐する。

心の冷蔵庫から、ありあわせで作ってみました

改稿を進めていますがカクヨムでは非公開になっています。改稿は、ChatGPTのカスタム指示で「ユキナ」という関西弁で気さくに喋る女子大文学部の女性をアシスタントキャラとして設定し…

自作動画の書き起こしです

各エピソードに星評価を付けました。忙しい方は★三つ付けたのだけ読めば間違いないです。 本作から一部Youtubeに朗読動画を投稿しています。

　――ぼくが世界と一番仲がよかったのは、いつのことだったろう？ 　雪の降る日、世界は冷たく閉ざされていた。窓ガラスの向こうでは、白く小さな塊が、大人しい行列みたいに静かに行進し…

第１回カクヨム短歌・俳句コンテスト 短歌の部 二十首連作部門参加 かかしさんの上京物語です。 お手すきでお読みいただけると、嬉しいです。

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト 短歌の部 一首部門参加 参加を逡巡していましたが、ある方の助言で吹っ切れました。 お読みいただき、楽しんでいただけると幸いです。

「もざどみれーる」名義でカクヨム上に公開している詩集などから自ら選び、新たな作品として編み直したものです。ここだけでしか読めない完全書き下ろし一篇（仏語詩）も収録。